任天堂は「コスト最適化版」チップを選んだとのこと

Switch 2はNVIDIAチップ搭載、DLSS超解像を「ほとんどのゲーム」で活用?

Image:BlurryMe/Shutterstock.com

Nintendo Switch後継モデル、通称「スイッチ2」はNVIDIAの未発表チップ「T239」(車載用チップTegra Orinのカスタム版)を搭載し、同社の超解像技術DLSSをサポートすると噂されている

この技術は一部タイトルに留まらず、ほとんどのゲームに使われるとの証言が届けられている。

これはテック系YouTuberチャンネル「Moore’s Law is Dead」の持つ、NVIDIAの情報筋が主張していることだ。もっとも強制的なものではなく、「システムの技術的な制限の一部」を克服するために使われるという。

要は単純なチップ性能だけではグラフィックの表現力が足りないため、アップスケーリング技術で底上げするというわけだ。今回の情報筋も、スイッチ2のSoCがXbox Series Sの性能に及ばないとの噂話を再確認している

T239の素の性能については、未発表のGPU情報に詳しいKepler氏もXbox Series Sに及ぶことはあり得ないと強調しており、動かしがたいようだ。

そもそもT239の元になったOrinは数年前に登場したチップであり、車載用の大きなダイサイズや消費電力を切り詰めてカスタマイズしたとすれば、少なくとも現代の感覚での高性能は望みにくい。システムへの負荷を減らし、映像クォリティは現世代とするためにもDLSSの採用は必然だろう。

今回の情報筋によれば、NVIDIAは任天堂に対して、グラフィックスカードRTX 40シリーズと同じAda Lovelaceアーキテクチャを採用したものを含め、SoCとして複数の選択肢を提示したという。が、任天堂は旧世代のAmpereアーキテクチャを採用したコスト最適化版Orinを採用したそうだ。

が、Lovelaceのいくつかの機能もチップに追加したとのこと。この情報は、信頼性の高いテック系YouTubeチャンネルRedGamingTechとも一致しており、単なる時代遅れのハードウェアとはならないようだ。

スイッチ2については、レイトレーシング性能でPS5を上回るとの噂話もあった。現行モデルと同じく携帯ゲーム機と据え置き機のハイブリッドになるとみられているが、もしもコンパクトなフォームファクタで豪華な表現力が実現できれば、競合他社も(スイッチを彷彿させる携帯ゲーミングPCが増えたように)見ならうことになりそうだ。

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