処理落ちしていたポケモンSVも快適に動きそう

Nintendo Switch後継機、改良版ブレワイや「The Matrix Awakens」が動いていたとの証言

Image:Epic Games/YouTube

Nintendo Switchの後継モデル、通称「Nintendo Switch 2」(以下スイッチ2)が準備中であることは、現行機が発売から7年目でライフサイクル末期にあることから、ほぼ確実だ。その噂話も活発化しており、いよいよ発表が間近になったと予感させる。

そんななか、任天堂が一部の開発者にクローズドでスイッチ2を公開し、技術デモを見せたとの報告が別々の情報筋から届けられている。

1つは、欧州ゲームメディアEurogamerの記事だ。先月、ドイツで開催されたゲームイベントgamescom 2023の舞台裏では、スイッチ2の開発者向けプレゼンテーションが非公開で行われ、システムの性能を披露するための技術デモを見せたという。この証言は、Windows Centralの編集者Jez氏のツイートとも一致している。

その中には、現行スイッチのローンチタイトル『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の改良版もあったとのこと。これは「スイッチ2の目標スペックを上回るよう」構築されており、現時点では単なる技術デモに過ぎず、一般販売されるかどうかは不明だそうだ。

もう1つは、米VGCの情報筋からの、『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』が動いているのを見たという証言だ。

このソフトは、元々はPS5/Xbox Series X|S向けに無料配信され(現在は配信終了)、PS5やXboxとUEの組み合わせによる表現力をアピールするための技術デモである。映画『マトリックス』世界をオープンワールドに落とし込み、都市を丸ごと再現した圧巻のグラフィックやフォトリアルなAI駆動のキャラクターが驚きを呼んでいた。

このデモはNvidiaのDLSS技術を使っており、高度なレイトレーシングが可能で、PS5やXboxに匹敵するビジュアルを実現しているという。ここでいうDLSSとは超解像技術、つまり「低い解像度で描画し、高解像度にアップスケール」することで処理の負荷を軽くしつつ見かけを豪華にする技術だ。つまり、スイッチ2がソニーやマイクロソフトの現行ハードと同等のパワーを持つと意味しないことに注意されたい。

すでにスイッチ2については、複数の情報筋からスペックが伝えられてきた。512GBの内蔵ストレージと8インチ液晶画面を搭載、ニンテンドー3DSのようにカメラを内蔵、後方互換性(現行スイッチのソフトが動く)もありつつ新型カートリッジ対応、製品名は「Nintendo Focus」といったところだ。

どの証言もおおむね一致、ないし大きな矛盾がないことから、任天堂がスイッチ2の実機(試作機)を開発者に見せたことや、正式発表が近づいているのは間違いない。

また同社の古川社長は現行スイッチの予告(開発コード名「NX」)から発売まで2年も間が空いたことを指摘されて、次世代機では発表から発売まで時間がかからない可能性を示唆していた。たとえば2023年末に発表、2024年第1四半期に発売というスケジュールもあり得そうだ

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