携帯モードではROG Allyと同等とのこと

Nintendo Switch後継モデル、性能はXbox Series Sの15%程度に?DLSSで補う方向か

Image:Wachiwit/Shutterstock.com

Nintendo Switchの後継モデル、通称「スイッチ2」の性能がどれほどのものかに関して、噂がさかんに飛びかっている。現行Switchは発売から7年目に入り、ライフサイクル末期にあるのは明らかだ。その一方では「海外ゲームイベントで任天堂が技術デモを見せた」との証言が複数あったことから、スイッチ2の存在は疑いなく、性能に関心が移っているのだろう。

そんななか、著名リーカーが「スイッチ2の性能はXbox Series Sの15%程度(据え置きモード時)」など新たな噂を発信している。

YouTubeチャンネルRedGamingTechは、スイッチ2のプロセッサーがAmpereとLovelace(いずれもNVIDIAのGPUアーキテクチャ)のハイブリッドで、未知のLovelace機能も実装されていると主張している。NVIDIA関連の有名リーカーは、より古いAmpereアーキテクチャだと述べていたが、それをベースに一部Lovelace仕様も盛り込んでいるのかもしれない。

またドックに挿した状態では、スイッチ2の性能はXbox Series Sの15%程度だという。かたや携帯モード時の性能は、携帯ゲーミングPCのASUS ROG Allyに匹敵するとのことだ。

スイッチ2の性能につき、今のところ最も信頼性が高いのは、アクティビジョン・ブリザードCEOの「第8世代プラットフォーム(PS4やXbox One)に近い」という発言だ

米FTCとマイクロソフトの訴訟に提出された内部文書での発言であり、報じられた当時は単なる憶測では?との疑いもあった。その後アクティビジョン幹部のクリス・シュナケンバーグ氏が「任天堂からの説明を受けた」と述べた文書が発見され 、「少なくとも任天堂はそう認識している」可能性が高くなった。

ここでゲーム機のグラフィック性能の目安となるTFLOPS(GPUの浮動小数点演算性能)を確認しておくと、PS5が10.3、Xbox Series Xが12、Xbox Series Sが4、スイッチが0.5。そしてPS4が1.84で、Xbox Oneが1.24といったところだ。

つまりスイッチ2が「Xbox Series Sの15%」であれば0.6TFLOPSとなるが、それでは現行モデルと大差ないし、Xbox Oneさえ下回る。少し低く見積もりすぎではないか、との感もある。なにより「携帯モードで同等」とされたROG Allyも、通常(下位)モデルでも最大2.8TFLOPSと公称されている。

またRedGamingTechは、スイッチ2が内蔵ストレージとして256GB~512GBのeMMCを搭載する可能性に言及している。もっとも、まだ仕様が決定していないのか、2種類のストレージ構成で発売されるのかは不明だという。

最後に、スイッチ2にはハードウェアでのレイトレーシングが実装されているとの噂話も再確認。レイトレーシングをゲームの動作に反映するには、ソフト側での最適化と、NVIDIA DLSS技術への対応が必須となる。

先日もRedGamingTechはスイッチ2の噂話を発信していたが、前回の「最新MediaTek製プロセッサ搭載」とはかなりの落差がある。

とはいえDLSS対応、つまり「内部的に低い解像度でレンダリングしておき、機械学習で高精度にアップスケール」が前提であれば、プロセッサーの性能(発熱とバッテリー消費にも直結する)を抑えることと、グラフィックの美しさや安定したフレームレートも両立しやすいだろう。

すでに開発キットが大手ゲームスタジオに届けられているとの証言もあり、今後はリーク情報も続々と出てくるはず。性能とバッテリー持ちのバランスが取れた、遊びやすい新型ゲーム機の登場を期待したいところだ。

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