本格的な生成AI搭載も「iPhone 17」待ち?

iPhone 16シリーズ、「大幅なデザイン変更はない」とのアナリスト予測

Image:Rezeki2031/Shutterstock.com

今年の次期「iPhone 16」シリーズは、全モデルにつき「キャプチャーボタン」の追加、Proモデルは画面が大型化するとみられている。逆にいえば、現時点ではそれ以外のハードウェア面での変更はほとんど噂されていない。

それに続き、アップルのサプライチェーン情報に精通するアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 16シリーズに「大幅なデザイン変更はない」と予想している。

最新のブログ記事によれば「大幅なデザイン変更と、より包括的/差別化した生成AIのエコシステム/アプリケーションを搭載したiPhoneの新モデル」は早くても2025年まで登場しないという。つまり「iPhone 17」までは、これらはiPhoneに期待できないというわけだ。

Kuo氏は、新たなハイエンド・スマートフォンの2大トレンドが、生成AIと折りたたみ式だと主張。これらに注力した製品を投入しない見通しに基づき、2024年内のiPhoneの出荷予測を約2億台、前年比15%減に引き下げたと述べている。

iPhone 16シリーズに噂されるハードウェア的な変更の1つは、ビデオ撮影関連の「キャプチャーボタン」の追加だ。最近ではタッチと圧力の両方に反応し、ボタンの上で左右にスワイプすることでズームイン/アウト、軽く押すことでフォーカス合わせ、強く押すとシャッターを切れると伝えられていた

もう1つは、上位モデル「iPhone 16 Pro」と「iPhone 16 Pro Max」が、前機種の6.1インチと6.7インチ画面に対して、それぞれ6.3インチと6.9インチに大型化するとの予想だ。これに伴い本体も大きく、内部スペースに余裕が出来ることで、小さなProモデルにも高倍率のテトラプリズム望遠レンズが搭載可能になると言われている

その一方で、Proモデルの最新試作デザイン情報もリーク。いくつかの変遷を重ねながらも、「ほぼiPhone 15 Pro」に落ち着いているようだ。

しかし、サムスンのGalaxy S24シリーズもデザインに大幅な変更はなく、「Galaxy AI」もGoogle Cloudに依存しており完全なオンデバイスではない。かたやアップルもiOS 18にオンデバイスかつマルチモーダルな「生成AIベースのSiri」搭載をめざすと噂されており、Kuo氏の予想が外れることもあり得そうだ。

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