「SE 4」も含めてサイレントスイッチ完全消滅?
iPhone 16シリーズ、全モデルが「感圧式アクションボタン」搭載か
今年の最新モデルiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、様々な機能が割り当てられるアクションボタンが追加された。このボタンが、来年の「iPhone 16」シリーズ全機種に搭載される「広範な証拠」を見たと米MacRumorsが主張している。
今回の情報によれば、アクションボタンの設計と計画は少なくとも2021年まで遡るという。元々は、iPhone 15 Proモデルで感圧式ボリュームボタンや電源ボタンとともに実装される予定だったが、感圧式ボタンは技術的トラブルのため急きょキャンセル。しかし、アクションボタンは最終的に生き残ったとのことだ。
そしてアップルはiPhone 16シリーズで、アクションボタンを機械式から静電容量式(感圧式)に変更し、さらに機能を追加する予定とのこと。開発コード名は「Atlas」であり、iPhone過去モデルのTouch ID内蔵ホームボタンや、最近のMacBookに搭載されている感圧タッチトラックパッドと同様の動作になると予想している。
各種のボタンを物理的に動くパーツを含まない感圧式に置き換えることは、iPhone内部での故障も減り、また外部への開口部もなくなるため、防水性能の向上にも貢献するはず。アップルが一貫してiPhoneの堅牢さにこだわってきた方針的にも理にかなっているだろう。
アップルの社内文書によると、新たなアクションボタンは圧力の変化を検知する感圧センサーと「タクトスイッチ機能」を搭載するという。今のところ、タクトスイッチ機能が何を意味しているのかは不明だ。
またMacRumorsは、以前の「キャプチャーボタン」の噂を繰り返し述べている。こちらも、改良版アクションボタンと同じ機能を備えているとのことだ。
そしてiPhone 16標準モデルについては、最初期のデザインや試作機でもアクションボタンが搭載されていたという。様々な開発段階や異なるハードウェア構成においても、一貫してアクションボタンが存在しているそうだ。
またアクションボタンは何種類かのサイズをテストしており、ある試作機ではiPhone 15 Proのものより大きく、音量ボタンに近い大きさだったと伝えている。
アクションボタンは、次期廉価モデル「iPhone SE 4」にも搭載が有力視されている。つまり、もっか開発中のすべての将来モデルからサイレントスイッチがなくなり、アクションボタンに置き換えられるということだ。
今回の情報筋は「アップルの計画が変更される可能性は今のところ低い」というが、iPhone 15 Proモデルへの搭載は確実とみられた感圧式ボタンが、発売の数か月前に撤回された(との噂)ことも記憶に新しい。
iPhone 16シリーズの発売が来年秋とすれば、あと9~10か月ある。今回の噂話が本当だったとしても、最終的に製品版に反映されるとは限らないだろう。
- Source: MacRumors