回路線幅が10nmから4nmへと微細化

Pixel Watch 2は「数日のバッテリー持ち」、新チップでUWB対応との噂

Image:Yasin Hasan/Shutterstock.com

Googleの次期スマートウォッチ「Pixel Watch 2」に関しては、すでに様々なうわさ話が届けられている。その中でも最も興味深かったのが、新型プロセッサー採用により処理速度やバッテリー持ちが改善されるというものだ。

それを裏付けつつ、超広帯域無線(UWB)にも対応する可能性があると著名リーカーが主張している。

リーカーのKamila WojciechowskaがAndroid Authorityに寄稿した記事によれば、Pixel Watch 2にはクアルコム製Snapdragon W5 Gen 1チップが搭載されるという。この見解は、先日の9to5Googleの情報筋とも一致している。

Snapdragon W5 Gen 1は昨年7月に発表され、4nmプロセス製造で4つのCortex-A53コア(1.7GHz)とデュアルAdreno 702 GPU(1GHz)を搭載。上位モデルSnapdragon W5 Gen 1との違いは、コプロセッサの有無のみである。

かたや初代Pixel WatchのExynos 9110は10nmプロセスで、2つのCortex-A53コアが1.15GHzで動作している。プロセスルールと動作周波数ともに、大幅に進化を遂げるわけだ。

このチップ変更により、性能の大幅な向上のほか、充電なしに数日はバッテリーが持つ可能性もある。Snapdragon W5+ Gen 1は、公称では前モデルのWear 4100+と比べて消費電力が50%削減、性能が2倍に向上するとのこと。初代Pixel Watchは、バッテリー駆動時間が最大でも15時間とのレビューもあった

またWojciechowska氏は、Pixel Watch 2のバッテリー容量が初代より少し増えるとも述べている。初代の294mAhに対して306mAhとのことで、わずか4%の小幅さではあるが、チップの電力効率改善と合わせれば期待が持てそうだ。

もう1つの重要なアップデートは、UWBの搭載だという。すでにアップルのAirTagや第2世代AirPods Pro、サムスンのGalaxy SmartTag等にも搭載されて精密な位置検出を実現しており、GoogleのPixel 6 Pro/Pixel 7 Pro、Pixel FoldおよびPixel Tabletにも採用されている技術だ。またGoogleの独自トラッカー製品、コード名「grogu」にも搭載されるとの予想もある。

もしもPixel Watch 2がUWB対応となれば、「デバイスを探す(Find My Device)」ネットワークで位置を特定しやすくなるだけではなく、Androidスマートウォッチとして本技術を初搭載となる。Googleは「デバイスを探す」の強化に重点を置いていることから、Pixel Watch 2と忘れ物タグの同時発表もあり得るのかもしれない。

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