コプロセッサ除いた「W5 Gen 1」も同時発表

クアルコム、ウェアラブル向けSoC「Snapdragon W5+ Gen1」。4nmプロセスで電力50%削減

image:Qualcomm

Qualcommは7月19日(現地時間)、次期ウェアラブル向けプロセッサとなる「Snapdragon W5 Gen 1」「Snapdragon W5+ Gen 1」を発表した。ウェアラブル向け製品としては、2020年6月に発表された「Snapdragon Wear 4100/4100+」以来、2年ぶりの新製品となる。

フラッグシップとなるW5+ Gen 1は、前モデルのWear 4100+と同じくCortex-A53コアを搭載するが、GPUはAdreno702にアップグレード。また、12nmプロセスから4nmプロセスに移行した。

コプロセッサは28nmから22nmとなり、Cortex-M55アーキテクチャを採用。これまでメインのSoCでしか利用できなかった、BluetoothやWi-Fiを常時接続がコプロセッサでも利用可能となっている。

なおW5 Gen 1は、W5+ Gen 1からコプロセッサを省いたもので、子供向けや医療向けなど、用途を限定したウェアラブル製品での利用が想定されている。

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これらのアップグレードにより、W5+ Gen 1は、前モデルWear 4100+と比べて消費電力を50%削減。パフォーマンスも2倍に向上するとしている。フットプリントも30%小さくなっており、大型なものが多かったWear OS搭載スマートウォッチでも、より小さく薄型のモデルが期待できそうだ。

Snapdragon W5+ Gen 1を搭載するスマートウォッチとしては、Mobvoiが新しいTicWatchを今秋に発売予定。またW5 Gen 1では、OPPOが「OPPO Watch 3」シリーズを8月に計画しているとのことだ。

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