本当なら飛躍的な進化

Google「Pixel Watch 2」、Snapdragonチップ搭載でバッテリー持ちと健康センサー強化か

Image:Yasin Hasan/Shutterstock.com

今年(2023年)秋には、Googleは「Pixel 8」や「Pixel 8 Pro」と同時に、スマートウォッチ第2世代の「Pixel Watch 2」を発表すると予想されている。それに続き、Pixel Watch 2のプロセッサーやバッテリー容量、健康センサーの強化など、主要スペックに関する噂話が届けられている。これらは、米9to5Googleの情報筋がもたらしたものだ。

最新のSnapdragon「W5」世代チップセットに変更

まずプロセッサーについては、最新のクアルコム製「W5」世代Snapdragonチップセットが搭載されるとのことだ。Googleがそのまま載せるのか、スマホ向けのTensorチップ(サムスン製Exynosがベース)のように独自カスタムを施すのかは不明である。

最新のSnapdragon W5+ Gen 1は昨年7月に発表され、Wear OS搭載の「TicWatch Pro 5」(今年5月発売)に採用されたばかりだ。また、中国の「Oppo Watch 3」等に採用されたSnapdragon W5 Gen 1はコプロセッサーのQCC5100を含まない構成である。

このW5+ Gen 1は4nmプロセスであり、4つのCortex-A53コア(1.7GHz)とデュアルAdreno 702 GPU(1GHz)を備えている。クアルコム公称では、前モデルのWear 4100+と比べて消費電力が半分、性能が2倍に向上すると謳われていた。これに対し、初代Pixel WatchのExynos 9110は10nmプロセスで、2つのCortex-A53コアを搭載している。

バッテリーは常時表示オンで1日以上持つ?

今回の変更で最も顕著なのは、バッテリー持続時間の大幅な改善だという。バッテリー容量は初代よりさほど大きくならないものの、常時表示(AOD)を有効にした状態で1日以上使用できると確認できたそうだ。

初代モデルはAODオフの状態で最大24時間であることから、大きなアップグレードと言える。さらに常時表示をオフにするなど設定を調整すれば、充電なしで2日間は使える可能性があるだろう。

搭載チップが初代の10nmから4nmに微細化するならば、バッテリー持ちが飛躍的に向上するのも頷ける。またPixel Watch 2に搭載が予想される次期「Wear OS 4」もそれに貢献するのかもしれない。

健康関連センサーも強化

最後に健康関連センサーについては、「Fitbit Sense 2」と同等のものを搭載するとのことだ。現在のPixel WatchになくてFitbit Sense 2にあるセンサーといえば、ストレスの常時計測ができるcEDA(継続的皮膚電気活動)センサーと、皮膚温センサーである。

これらの情報が本当だとすれば、最新のApple Watch通常モデルを部分的には超えることにもなり、バッテリー持ちやストレス管理などの点で良きライバルとなりそうだ。

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