米国での価格もついに上がる?

iPhone 15 Pro、iPhone X以来の大幅値上げか

Image:sasimoto/Shutterstock.com

今年秋の「iPhone 15 シリーズ」のうち上位モデルの「iPhone 15 Pro」および「iPhone 15 Pro Max」は、これまでのProモデル以上に高価になる可能性があるとのアナリスト予想が報じられている。

これは香港の投資会社Haitong International SecuritiesのアナリストであるJeff Pu氏が、投資家向けの調査メモで述べていること。それによれば、iPhone 15 Proモデルはチタン製フレーム感圧式のソリッドステートボタン(フォースフィードバックのためにTaptic Engineを追加)、「A17 Bionic」チップを搭載するという。さらにPro Maxモデルでは光学倍率を高めるペリスコープ望遠レンズも採用され、大幅の値上げになるようだ。

iPhone 15 Proモデルが値上げされるとの噂は、今年初めにも中国SNS・Weiboからも発信されていた。またアップルが台湾TSMCのチップ製造値上げを受け入れたとの報道もあり、iPhone 14 Proモデルの価格を大幅に上回る手がかりは積み上がりつつある。

アップルがiPhoneの上位モデルを値上げしたのは、2017年のiPhone Xに遡る。当時Proモデルはなかったが、同時に登場したiPhone 8に対してiPhone Xが上位に置かれ、999ドル~もの価格になったことが驚かれた。

その後、米国ではProモデルの標準サイズが999ドル~、大型のPro Max(iPhone XS Max以降)が1,099ドル~に据え置かれている。もっとも日本やその他の国では、為替レートの変動のためか、すでに値上げとなっている。

これまでの噂通り、iPhone 15 Proモデルに高価なパーツを追加するとすれば、アップルが利益率を維持するためには、いずれ米国での価格も上げることを迫られるだろう。その一方で、iPhone 15標準モデルは逆に値下げされるとの噂話もあった。そちらでは割高な印象を避けつつ、Proモデルは独占機能により高価格ながらも魅力的に見せる戦略かもしれない。

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