不人気はビジネスの根幹を揺るがしかねない

iPhone 14 Plusの不人気で「15 Plus」は値下げか

Image:Dr David Sing/Shutterstock.com

アップルがiPhone 14 Plusの売上低迷を真剣に懸念しており、後継モデル「iPhone 15 Plus」ではマーケティング戦略の変更を検討しているとの噂が報じられている。

iPhone 14 Proモデルの需要は旺盛ながら、新型コロナ禍のもとでの供給制約により、納期が長引いていた(最近は改善傾向にある)ことは何度かお伝えした通りだ。アップルも顧客に向けて「お客様のお手元に届くまでの待ち時間が長くなることが予想される」と警告を発していたほどだ。

逆に標準モデルのiPhone 14および大型のiPhone 14 Plusについては、芳しい噂が聞こえてこない。11月初めに、目標出荷台数を9000万台から8700万台に引き下げたことや、特にiPhone 14 Plusについては増産が中止されたと報道されるなど、不人気が窺われていた次第である。

さて、今回の情報発信源は、韓国のブログ「Naver」のユーザー、yeux1122氏の投稿である。これまで同氏は第5世代iPad Airの詳細を正確に予想したほか、第10世代iPadがM2搭載iPad Proとともに発表されることを的中させたばかりだ。

新たな投稿によると、iPhone 15シリーズでの戦略変更の1つは、Proモデルと標準モデルの差を14より減らすことだという。

これは以前、有名アナリストMing-Chi Kuo氏が述べていた「高価なProモデルと標準モデルをさらに差別化していく」方針を転換することを指しているのだろう。iPhone 14世代では、Proと非Proモデルはデザインやカメラ性能のほか、搭載プロセッサーまで差が付けられている。

すでにディスプレイサプライチェーン情報筋では、標準モデルにもDynamic Island(iPhone 14 Proモデルで、画面上部の表示や機能がダイナミックに変化する仕様)の採用が広がることが確認されたという。信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も、同様の見解を述べていたことがある。

もう1つの戦略変更は、iPhone 14 Plusにとって「最大の問題は価格」として、次期モデルは「価格は現在とは異なる可能性がある」と書かれていること。つまり「iPhone 15 Plus」は、14 Plusより値下げされると示唆しているようだ。もしPlusモデルの価格が下がり、価格体系を維持したいのであれば、画面の小さな標準モデルも値下げされる可能性があるはずだ。

米国ではiPhone 14 Plusの発売前から下取り価格が下がっていたとの調査結果もあったが、リセールバリュー(手放すときの価格)の高さこそがiPhoneの買い替え需要を支えている。iPhone 14 Plusの不人気はそうしたビジネスの根幹を揺るがしかねないだけに、アップルも「iPhone 15 Plus」では価格面で妥協せざるを得ないのかもしれない。

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