通称「スイッチ2」は超解像技術やレイ再構成でゲームの表現力を底上げ?
Nintendo Switch後継モデル、サムスン製の第5世代V-NAND採用でゲーム読み込みを高速化か
Nintendo Switch後継モデル、通称「スイッチ2」に関する噂話や自称リークは数多く届けられてきたが、「CPUやGPU性能は控えめにして、機械学習により表現を底上げする」方向性以外は、ほぼ謎に包まれている。
そんななか、スイッチ2のゲームカード(ソフトのカートリッジ)や内蔵ストレージには、従来より大幅に高速なサムスン製の第5世代V-NANDが採用される可能性が浮上している。
ゲーム業界の求人情報を調べることで知られるDoctre81は、2019年まで在籍していた元サムスン電子デバイスソリューション事業部シニアディレクターのLinkedInページには、不特定の「任天堂ゲームカード用NAND型フラッシュメモリコントローラ」の開発を主導したことが記載されていると報告している。
さらに主な業績として、サムスン製の第5世代V-NANDフラッシュを搭載したセキュアeMMCカードの開発も挙げているという。ちなみにeMMCとは埋込み型のフラッシュメモリで、基本的にはSSDと同じ技術ではあるが、容量が小さくて基板にハンダ付けされているもの。現行スイッチの内蔵ストレージも、このeMMCである。
これらの情報を総合すれば、「不特定の任天堂ゲーム」のゲームカードや内蔵ストレージに第5世代V-NANDフラッシュが採用されると推測されるわけだ。
現在サムスンは第8世代V-NANDの量産にこぎ着けており、第5世代はやや古い技術ではあるが、それでも高速化することに変わりはない。
初代スイッチ内蔵のeMMC「KLMBG2JENB-B041」はHS400モード対応、すなわち最大400MB/秒の転送が可能だ。かたや第5世代V-NANDは最大1.4GB/秒に対応しており、もしもスイッチ2に内蔵ストレージとして採用されたなら、前世代よりもゲームの読み込み速度が格段に向上するはずだ。
近年のゲーム機において、高速ストレージは重要な位置づけとなっている。
ソニーもPlayStation 5に高速なSSDストレージを採用すると発表した際、ゲームのロード時間を大幅に短縮するとともに、ストレージをRAMのように使えるため、ゲームの表現の幅が大きく広がると主張していた。噂の中世代機「PS5 Pro」でも、高速ストレージが主軸の1つになると言われている。
スイッチ2は超解像技術DLSSやレイ再構成により表現力を底上げすると予想されているが、その中では高速ストレージも大きな役割を果たすのかもしれない。
- Source: Doctre81(YouTube)
- via: Wccftech