来年末は三大ゲーム機の決戦に?

PS5 Pro、レイトレ強化/高速ストレージ/超解像技術の“三位一体”で2024年末発売か

Image:Wachiwit/Shutterstock.com

ソニーが次世代機に至らない中世代機、すなわち現行モデルを少しだけ強化した「PS5 Pro」を準備中との噂は何度か届けられてきた。「CPUよりもGPUの底上げに重点」等のリークに続き、より詳しい情報が伝えられている。

ゲーム業界人も集まるReteEraフォーラムの匿名ユーザーや、AMD関連の有名リーカーKepler氏は、PS5 Pro向けAPU(AMD製SoC/CPUとGPUが合わさったもの)の開発コード名は「Viola」だと主張している。

ちなみに、PS5 Proの開発コード名は「Trinity」と呼ばれているようだ。要はTrinityというゲーム機に、Violaというチップが載るわけだ。

この新型APUは従来と同じAMD Zen2ベースのCPUを採用しながらも、3.5GHzから4.4Ghzにオーバークロックするとのこと。より劇的な変化はGPU側にあり、現行のRDAN 2ベースからRDNA3アーキテクチャへと進化。さらにRDNA 4の高速レイトレーシング機能も使えるという。

PS5 ProがTrinity、すなわち「三位一体」とされる所以は、レイトレーシングの強化、高速ストレージ、そしてアップスケーリング(超解像技術/見かけの解像度を向上する)とのこと。アップスケーリングの改善は、AMDが先週公開したXDNA2 NPUによるものであり、30fps以上で安定した4K出力が目標とのことだ。

これらの噂話がどこまで本当かは不明だが、PS5 Slim(11月に発売された新型PS5の俗称)を正確に予想したTom Henderson氏が「ソニーはサードパーティ開発スタジオに開発キットを配布するため、今月中にはフルスペックを伝えるだろう」と述べている。

かたや競合するマイクロソフトは、新型Xbox Series Xを2024年末に発売予定だと内部文書から明らかになっている。上記のHenderson氏も、PS5 Proは2024年11月に発売予定だと述べていたことがある。

そして任天堂も、Nintendo Switch後継モデルを2024年後半に発売と予想されている。来年末は、大手3社による新型ゲーム戦争が再燃するのかもしれない。

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