RAMも増やさず製造コストがあまり上がらないため
PS5 Proは高くならない?「ドライブありPS5」とほぼ同価格、2024年末発売か
ソニーが現行のPlayStation 5を強化した中世代機(次世代機への中継ぎ)「PS5 Pro」を開発中であるとの噂は、複数の情報源が伝えてきたことだ。一度は開発キャンセルとの説もありながらも、その後にレイトレーシングや演算能力を強化、高速ストレージと超解像技術の “三位一体” 、開発コード名は「Trinity」との観測が相次いで報じられた。
その最新情報として、PS5 Proの価格は現行のPS5から大幅には上がらないとの予想が伝えられている。
これまでPS5 Proに関しては、CPUやGPU、メモリの仕様などのスペックが次々とリークされてきた。大まかにまとめれば、CPUのアーキテクチャもコア/スレッド構成も現行モデルのまま、GPUの強化に重きが置かれて4K/8K解像度でのパフォーマンスが改善かつ安定するというものだ。
AMDの未発表プロセッサー情報に詳しいYouTubeチャンネルMoore’s Law is Deadの最新動画は、CPUのクロック速度は確認できないとしつつ、これら予想スペックの一部を裏付けている。
また、ソニーは256bitバスで16GBのGDDR6メモリ採用を予定しているとのこと(現行PS5とほぼ同じ仕様)。さらにGPUはフルダイで60CU(演算コア)との噂に言及しつつ、一部を無効化して56CUにする予定だという。
今回の動画で注目すべきは、AMDがPS5 Proの2024年ホリデーシーズン(年末商戦)発売を期待していると述べていることだ。これは著名リーカーTom Hederson氏(着脱式ドライブ版PS5を的中させた)の「2024年11月発売」との予想ともほぼ符合している。
またMoore’s Law is Deadは、PS5 Proの価格にも言及。ディスクドライブなしのモデルでは、500ドル程度になる可能性もあるという。米国でのドライブ付きPS5は499.99ドルであり、ほぼ「ドライブ分だけ値上げ」といったところだ。
このProモデルの製造コストは、2020年頃の初代PS5と比べてもそう高くはないという。(パーツのうち高い部類に属する)RAMの費用についても「おそらくPS5を発売した時よりも低いだろう」とのことだ。
さらに「このゲーム機には、今年後半に製造するコストが、2020年当時PS5の製造にかかったコストより高くなるようなものは見当たらない。少し高いかもしれないが、劇的に高いわけではない」とも付け加えている。
昨年12月、同YouTubeチャンネルはPS5 Proが非常に開発者に優しいシステムであり、より優れたパフォーマンスを引き出すために労力をほとんど必要としない可能性を示唆していた。
ソニーは今期(2024年3月期)のPS5販売台数見通しを、2500万台から2100万台に引き下げていた。そのテコ入れとして年末にはProモデルを投入しつつ、現行モデルを値下げする可能性もありそうだ。
- Source: Moore’s Law is Dead(YouTube)
- via: Wccftech