PS4も公式に「Slim」を名乗ったモデルはありません

着脱式ドライブの新型PS5、9月発売か。ただし「スリム」ではなさそう

Image:mkfilm/Shutterstock.com

ソニーのPlayStation 5(PS5)が発売から2年以上が経過したなかで、本体が薄くなった「PS5 Slim」が登場するとの予想が相次いでいた。ただの巷の噂ではなく、マイクロソフトが法廷でそう主張したほどである。

しかし、最初に「改訂版PS5」に言及した有名リーカーTom Henderson氏が、新型は出るとしつつも、現行モデルとは寸法が少し違うだけで「スリム」にならないと主張している。

そもそもHenderson氏が予想した改訂版モデルとは、着脱式ディスクドライブに対応したものである。すなわち、現行モデルではディスクドライブ内蔵の通常モデルと、内蔵しないデジタルエディションの2種類がある。それをハードウェア1種類とした上で、ドライブを取り外し/後付けできる仕様にするというわけだ。

が、その改訂版モデルに「PS5 Slim」という仮称を使ってきたのも、他ならぬHenderson氏だった。いま振り返れば、着脱式ドライブであれ「PS5本体内部に収納スペースが必要」ということで、スリムになる要素は特になかった。

さてHenderson氏は、最近のツイートで「PlayStation Slim」がいつ発表されるか何も知らないとしつつ、「リリースが9月に設定されている」と明言。その上で、Slimではなく単に「PS5」と呼ばれ、年末までに現行モデルと完全に置き換わると述べている。

さらにHenderson氏は、どのぐらいスリムなのか?との質問に回答。プロトタイプしか見たことがないと断りつつ、全く「スリム」にはならないと思うし、ただ寸法が違うだけだという。

改訂版モデルがドライブ着脱式になれば、本体性能は現行モデルと同じであれ、中味のハードウェアはかなり変わるはず。それでもソニーが「Slim」と名付けずに、単なる「PS5」と呼ぶことは理に適っているように思える。なぜなら、かつて薄型PS4を指して使われていた「PS4 Slim」も俗称に過ぎず、公式には「PlayStation 4(CUH-2000)」と型番が変わっていただけだからだ。

また薄型PS4も、発表から1週間後には発売されていた。そうした前例から、改訂版PS5が9月発売としても7~8月には何のアナウンスもなく、9月に入ってから公式発表があっても不思議ではないだろう。

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