MacBookがChromebookに対抗?
「12インチMacBook」復活の可能性。MacBook売上の落ち込みを補うためか
10月末の「Scary Fast.」イベントで登場が予想されるMacは、14/16インチMacBook ProやiMacなど現行モデルの後継機だとみられている。
一方で、著名アナリストは「より手頃な価格のMacBook」発売もあり得ると述べていた。そんな中で有名リーカーは、それが12インチMacBookの形を取るかもしれないと示唆している。
数々の実績あるリーカーyeux1122氏はNaverブログにて、最近の低価格MacBookの噂話に言及。サプライチェーン筋の情報として「現在12インチと教育用13インチが開発中であり、これまで以上に、実際に発売される可能性が高まっている」と述べている。その理由は、iPadとMacBookの売上げがここ数年で最悪の数字を示している事情が大きい、とのことだ。
yeux1122氏の予想は当たり外れがあるものの、第10世代iPadがM2搭載iPad Proと同時に発売されることや、M2 Pro/M2 Max搭載MacBook Proの発売が2022年内に発売されないことを的中させていた。
これまでもyeux1122氏は、一貫して12インチMacBookの噂話を発信してきた。今年初めにも台湾サプライチェーン部品メーカー関係者の話として、アップルが準備を進めているものの、まだ製品発売は決まったわけではない。しかし、部品の調達や生産状況を見るかぎり着実に動きはあり、早ければ2023年後半に量産まで進めるか確認する、との見通しだった。
その一方で、様々な情報筋が低価格、あるいは12インチMacBook後継モデルに触れてきた経緯もある。
たとえば電子業界誌DigiTimesは9月、MacBook Airよりも安い新型MacBookを発表する可能性が高いと報道。筐体は金属製のままだが、素材は異なるものとなる。部品の単価も下げて、Chromebookのように教育市場をターゲットにした手頃な価格を実現すると主張していた。
アップル未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者も昨年、12インチの新型MacBookが計画中だと述べていた。当時、同氏が予想していた15インチMacBook Airは、今年6月に発売されている。
iPhoneやMacBookなどアップル製品は、概して大型化する流れがあった。2017年以降でもiPhoneの最大サイズは5.8インチから6.7インチとなり、MacBook Airも13インチから15インチとなっている。
だが、それに伴いMacBookも高額となり、新型コロナ禍の収束と在宅勤務・学習のニーズが減退したことで、出荷台数も大幅に落ち込んだとみられている。小型化と低価格化により、新たな市場の開拓を目指すこともありうるのかもしれない。