来年の「iPhone 16」まで待った方が良いとの声も
アップル、9月13日に「iPhone 15」「Apple Watch Series 9」発表イベント開催へ
アップルは公式サイトにて、現地時間9月12日午前10時にスペシャルイベントを開催すると発表した。日本時間では9月13日の午前2時からとなる。
ここ数年の恒例通り、今回のイベントもオンラインでリアルタイム視聴が可能。またメディア関係者には招待状が送られており、そこには「Wonderlust.」と銘打たれている。Wonderlustとは、「楽しいことを渇望する」という意味だ。日本メディア向けの招待状では「夢中の旅」と訳されている。
おそらくイベントは事前収録した動画が配信されるが、アップルはメディア関係者をApple Park本社に招待し、イベント終了後に新製品のハンズオンを体験してもらう見通しだ。
アップルは毎年9月のイベントで新型iPhoneとApple Watchを発表しており、今年は「iPhone 15」シリーズと「Apple Watch Series 9」、ハイエンドモデルの後継機「Apple Watch Ultra 2」が登場することが確実視されている。
iPhone 15シリーズ
iPhone 14シリーズと同じ画面サイズの4モデル構成であり、全機種ともLightning端子からUSB-Cへと移行。ただし標準モデルと高価なProモデルでは、転送速度などに格差があると見られている。
標準モデル「iPhone 15」と「iPhone 15 Plus」は、搭載プロセッサーはiPhone 14 Proモデルと同じA16 Bionic。そしてディスプレイはノッチ(画面上部の切り欠き)からダイナミックアイランド(楕円状のスペース)へと変更され、メインカメラの画素数もPro並の48MPになるとの予想が有力だ。
また「iPhone 15 Pro」および「iPhone 15 Pro Max」は、iPhone初の3nmチップ「A17 Bionic」を搭載。アップルが台湾TSMCの3nm製造ラインを2023年内ほぼ独占するため、競合他社のAndroidスマートフォンとはさらに性能差が開く可能性が高い。
そしてProモデルの筐体は、従来のステンレススチールからチタン合金(グレード5)へと移行し、頑丈かつ軽量化。さらに最上位モデルのPro Maxのみペリスコープ望遠レンズを搭載し、光学高倍率ズームが可能になると言われている。
そのほか、Proモデルのみ「アクションボタン」が追加されるのは確実だろう。Apple Watch Ultraのアクションボタンのように様々な機能を割り当てられ、操作性が良くなるはずだ。
これらiPhone 15シリーズは、全機種とも値上げになると複数のアナリストが予想している。特にProモデルはチタン筐体やペリスコープ望遠レンズの採用により、最大3万円もの値上げになるかもしれない。
Apple Watch Series 9/Apple Watch Ultra 2
まず標準モデル「Apple Watch Series 9」は、特に健康関連センサーの追加もなく、筐体や画面の変更もなし。ただし4年ぶりにCPUが刷新される見通しで、処理速度やバッテリー持ちの改善は期待できる。
また、Apple Watch Ultra後継モデルも登場するという。こちらも新機能の噂話は聞こえてこないが、3Dプリント技術によって軽くなる可能性はある。
以上をまとめると、「iPhone 15は全機種ともUSB-C採用。標準モデルは見かけが変わり、Proモデルはチタン仕上げ+アクションボタン追加、Pro Maxのみ光学ズーム強化」「Apple Watch Series 9は動作が速くなる、Ultra 2は軽くなる」ということになる。
これらをマイナーチェンジとみるか、非常に価値あるアップグレードと受け取るかは、人それぞれだろう。なお著名リーカーの中には「2024年のラインアップに注目だ」として、翌年の「iPhone 16」まで待った方が良いと示唆する意見もある。
ともあれ、13日の正式発表を楽しみに待ちたいところだ。
- Source: Apple