ソニーにセンサー発注増との報道

「iPhone 15」は通常モデルも“Pro同様”の48MPカメラ搭載か

Image:Mr.Mikla/Shutterstock.com

昨年秋のiPhone 14 Proモデルでは、シリーズ史上初の48MPカメラが搭載された。これが「iPhone 15」世代では標準モデルにも展開されるとのアナリスト予想もあったが、それを裏付けるサプライチェーン情報が届けられている。

発信源である中国メディアITHhomeの記事は、ソニーがiPhone 15シリーズ用のイメージセンサーが生産不足に陥っているため、TSMCにカラーフィルターの発注を増やしたというものだ。

なぜソニーの生産能力が追いついていないかといえば、理由の1つはiPhone 15シリーズ全モデルのメインカメラが48MPにフルアップグレードされ、需要が大幅に増加するためとのことだ。

もう1つの理由は、スマートフォン向け最新センサーは積層技術を採用しており、それは従来の2層から3層になり、より複雑な製造工程を必要とするためだという。これにより感度やSN比が向上し、画像ノイズを大幅に低減するとのこと。iPhone 15 Proモデルのメインカメラは、数値の上では48MPで現行モデルと変わらないものの、写真のクオリティは改善されるのかもしれない。

iPhone 15シリーズ向けカメラ部品(3層積層型センサー)の生産が難航していることは、著名アナリストJeff Pu氏も主張していたことだ。それにより「iPhone 15」と「iPhone 15 Plus」の生産が遅れるかもしれないと指摘されていた。

また、iPhone 15シリーズのうちProモデルは「iPhone X以来の大幅値上げ」が予想されていたが、標準モデルについても同様の噂がある。リーカーのRevegnus氏によれば、Proモデルの製造コストは約20%、標準モデルは約12%上がるとのことだ。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1651083078998327296?s=20

それでも、過去最大級の売れ行きになるとのアナリスト予想もある。全世界を覆う高インフレの中では、iPhoneの値上げも受け入れられるのかもしれない。

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