ステンレスのままなら重くなるはず

「iPhone 15 Pro」、チタン筐体採用で15~19g軽くなる見込み

Image:tunasalmon/Shutterstock.com

次期「iPhone 15」シリーズのうちProモデルは、筐体の素材がステンレススチールからチタン製に移行することが確実視されている。

チタンには様々な優れた特性があるが、その1つは耐久性が高いということ。硬くて圧力に強い上に、高い耐腐食性(化学物質と反応しにくい)も備えている。また汗や体液に溶け出しにくいため、金属アレルギーも起こりにくい。

もう1つの大きな利点は「ステンレススチールよりも軽い」ということだ。では、どれだけ軽くなるのか? 著名リーカーは、その削減幅を15g~19gだと主張している。

リーカーのRevegnus氏はX(Twitter)上で、iPhone 14 ProモデルとiPhone 15 Proモデルの重量を比較している。それによれば、iPhone 15 Proは先代の206gから191g、iPhone 15 Pro Maxは240gから221gになるという。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1695403282985054351?s=20

ここ数年のiPhoneは、しだいに重くなる傾向にあった。6.7インチモデルを列挙すれば、2018年のiPhone XS Maxが208g、iPhone 11 Pro Maxが226g、iPhone 13 Pro Maxが238g、iPhone 14 Pro Maxが240gというぐあいだ。上記の数字が正しければ、実に5年ぶりに重量が減ることになる。

チタンへの変更による軽量化は、一見すればわずかにも思える。が、iPhone 15世代では新たなパーツの追加などが予想されていることから、筐体以外の部分は重さが増していてもおかしくない。たとえばiPhone 15 Pro Maxはペリスコープ望遠レンズが搭載され、全機種ともバッテリー容量が大幅増と噂されている

iPhone 15 Proモデルに採用されるのは、具体的にはグレード5チタンだと見られている。グレード5とは純粋なチタン(グレード2)ではなく、混ぜ物をした合金だ。腕時計にも使われており、色合いもステンレススチールに近い。

従来通りのステンレススチール素材であれば、iPhoneの重量増は不可避のため、チタンへの移行も必然なのだろう。しかし、高価な素材のコストは価格に上乗せされる可能性が高く、相当な値上げも覚悟した方がよさそうだ。

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