Proモデルを売るには標準モデルとの格差は必須
「iPhone 15」のカメラ、Pro同様の48MPだがセンサーサイズは小さい可能性
次期「iPhone 15」シリーズのうち標準モデル2つ(iPhone 15とiPhone 15 Plus)のメインカメラは、現行の12MPから48MPにアップグレードが噂されている。iPhone 15 Proモデルは引き続き48MPとみられているため、標準モデルがProと同等になると思われていた。
だが、標準モデルはProモデルより小さなイメージセンサーを搭載する可能性があると著名リーカーが主張している。
この噂話を発信するのは、中国WeiboユーザーのDigital Chat Station氏だ。この人物は以前もアップルの未発表製品に関する正確な情報を伝えてきた実績があり、先日も2024年の「iPhone 14 Pro Max」に超望遠レンズが搭載されると述べていた。
今回の投稿では、まずiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、iPhone 14 Pro/Pro Maxと同じサイズ1/1.28インチの48MPイメージセンサーが搭載されるという。かたや標準モデルにはサイズ1/1.5インチ、つまりProモデルよりも小さいCIS(CMOSイメージセンサー)が採用されるとのことだ。
現在のiPhone 14/14 Plusには、1/1.9インチの12MPセンサーが搭載されている。つまりiPhone 15世代では27%大型化することになるが、それでもProモデルには及ばない。Digital Chat Station氏は、2024年の「iPhone 16 Pro」モデルでは1/1.14インチに大型化すると繰り返し主張している。
より大きなイメージセンサーは、より多くの光を取り込むことで画質が向上し、特に低照度下でのディテールやノイズの低減にも繋がる。またダイナミックレンジが改善し、背景のぼけ量が増える可能性もある。
近年のスマートフォン市場では、各社とも本体の性能以上にカメラ性能を競い合っており、比較的安価な標準モデルでも画素の増加や画質の改善があっても不思議ではない。
とはいえ、iPhoneの平均価格を底上げして利益を増やすには、高価なProモデルを魅力的にする必要があり、標準モデルとの格差を維持するほかない。特にiPhone 14 Plusは不人気なため、後継の15 Plusはテコ入れを迫られると噂されているが、あまり高性能にするのもまずい……というさじ加減に、アップルも苦慮しているのかもしれない。