続々とAndroid携帯ゲーム機が登場する予定
クアルコム、Android携帯ゲーム機向け次世代チップ「Snapdragon G」シリーズ発表

クアルコムは、Android携帯ゲーム機向けに特化したSoC「Snapdragon G」シリーズの次世代ラインナップを発表した。この新シリーズには、Snapdragon G1 Gen 2、G2 Gen 2、G3x Gen 3の3つのプラットフォームが含まれている。
前世代のSnapdragon Gシリーズは2023年3月に発表され、エントリーレベル/クラウドゲーミング向けの「G1」、バランスの取れた性能を持つミッドレンジの「G2」、最高性能を追求するハイエンドの「G3」の3つの階層で構成されていた。最新のラインナップも、この3つの階層を引き継いでいる。
Snapdragon G3 Gen 3
最上位モデルであり、Unreal Engine 5のLumenシステム(動的グローバルイルミネーションと反射システム)をサポートする初のSnapdragon Gシリーズとなる。前世代比でCPU性能が30%、GPU性能が28%向上し、電力最適化とエネルギー効率が大幅に改善された。さらに、Wi-Fi 7のサポートにより、レイテンシーの削減と帯域幅の増加を実現している。
Snapdragon G2 Gen 2
ゲーム専用デバイス向けに設計され、144FPSでのゲームプレイやクラウドゲーミングをターゲットとしている。前世代比でCPU性能が2.3倍、GPU性能が3.8倍向上し、Wi-Fi 7をサポートすることで、より高速で安定したワイヤレス接続を提供する。
Snapdragon G1 Gen 2
エントリーレベル向けのモデルで、クラウドゲーミングに最適化されている。Wi-Fi接続により最大1080p/120FPSのゲームプレイが可能となる。前世代比でCPU性能が80%、GPU性能が25%向上し、よりスムーズな動作を実現する。
これらの最新Snapdragon Gシリーズを搭載した携帯ゲーム機は、今四半期からAYANEO、ONEXSUGAR、Retroid PocketなどのOEMメーカーから順次発売される見通しだ。

このうち、Snapdragon G3 Gen 3を搭載した「Ayaneo Pocket S2」と「Gaming Pad」はGDC 2025にて正式発表された。前者は6.3インチ画面を搭載したゲームコントローラー一体型で、今月(2025年3月)に発売予定。そして後者は8.3インチ画面を搭載したタブレットの両側にゲームコントローラーを取り付ける製品であり、5月に発売予定とされている。ちょうど、「Nintendo Switch Lite」と「Nintendo Switch」のような印象である。
- Source: Qualcomm
- via: 9to5Google