Googleとサムスンは衛星通信で共同戦線?

「Pixel 9シリーズ」、衛星通信できる「Pixel Satellite SOS」搭載か。2年間だけ無料?

Image:Google

Googleは次期「Pixel 9シリーズ」の名称や一部デザインを、8月14日の「Made by Google」に先がけて明らかにした。自社AI「Gemini」搭載のほかは詳細を(少なくとも公式には)伏せたままだが、ついに衛星通信機能をサポートする手がかりが発見された。

スマートフォンでの衛星通信機能は、アップルが2022年に「iPhone 14シリーズ」に搭載してから注目を集め続けている。携帯の電波やWi-Fiが届かない場所、僻地で遭難しやすい地域でも助けが呼べることは画期的であり、捜索救助隊も「完全なゲームチェンジャー」と高く評価していた

さてAndroid AuthorityはAndroid 15 ベータ4を解析し、衛星接続機能に言及する文字列を見つけた。この機能は早期のベータ版でも存在し、初出というわけではない。ただし、一部の文字列が「Pixel Satellite SOS」に置き換えられており、発売が間近に迫るPixel 9シリーズに実装される可能性が高まったかっこうだ。

また文字列のなかには「Satellite SOS is included at no charge for {two} years」という箇所があり、無料期間は2年間になると示唆している。とはいえ、カッコが付いていることから仮押さえのプレースホルダーに過ぎない可能性もある。

iPhone 14/iPhone 15シリーズともにアクティベートしてから2年間、衛星経由の緊急SOSを無料で提供しているため、Googleも最大のライバルに対抗するため同等の特典を付けることは理に叶っているだろう。

これら文字列に混じって「Your Pixel has been updated to support satellite communication(あなたのPixelは衛星通信対応にアップデートされた)」とのフレーズもある。Pixel 9シリーズは衛星通信対応のAndroid 15を搭載して発売される可能性が高い一方で、古いPixelスマホがアップデートにより衛星通信可能になるようにも読める。

しかし、衛星通信には専用のハードウェアが必要である。Android AuthorityはそれがPixel 9シリーズに搭載される新型モデムだと主張していたため、Pixel 8や古いPixelデバイスが衛星通信できるとの見方に否定的だ。

矛盾なくすり合わせるのであれば、発売時のPixel 9シリーズでも衛星通信は使えない。だが、将来のPixel Feature Dropにより数ヶ月後にサポートが追加される、といったところだろう。

かつてクアルコムが提唱した「Snapdragon Satellite」は、参加するスマートフォン・メーカーがなかったために頓挫した。が、その後もGoogleはAndroid 14~15での衛星通信対応に向けた作業を進めている。

ちょうどサムスン製アプリからも、今後の同社製デバイスが衛星通信に対応する手がかりが見つかった。Pixel 9シリーズもサムスン製モデム「Exynos Modem 5400」を搭載すると噂されることから、両社はクアルコム主導を避け、共同で衛星通信のリーダーシップを執る戦略かもしれない。

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