Steam Deckよりフレームレートは落ちるが画面はキレイ?

Switch後継機、携帯モードはバッテリー持ち重視/据え置きモードで高倍率ブースト動作に?

Image:Lisa Schulz/Shutterstock.com

すでに任天堂が存在を公表したNintendo Switch後継機種、通称「スイッチ2」は、詳細は一切明かされていないものの、自称リークやNVIDIA方面らしき関係者から、多くの手がかりがもたらされている。

現行スイッチの大成功を引き継ぐためにも、通称スイッチ2が「携帯ゲーム機と据え置きゲーム機のハイブリッド」というコンセプトに基づくことはほぼ確実だ。そこで注目が集まっているのが、携帯モードとドックに設置した状態での据え置きモードの性能である。

これにつき、スイッチ2は携帯モード時には良好な電力効率=バッテリー持ちを維持しながら、据え置きモードでは前モデルよりも高速化されるとの噂が報じられている。

スイッチ2の情報ではお馴染みのYouTubeチャンネル「Moore’s Law is Dead」は視聴者の質問に答えて、携帯ゲーミングPCのSteam Deckと比較しつつコメントしている。数か月前、同チャンネルは「PS5 Pro」の内部文書と称するものを公開し、それが本物であると信頼性の高いトム・ヘンダーソン氏に裏付けられていた

コメントによれば、ドック設置状態では初代モデルより高倍率のブーストを実現しつつ、携帯モードではバッテリーの持ちが良くなるように設計されているという。ちなみに初代モデルのGPUは携帯時には307.2MHz、ドック時には最大768MHzで動作する

より具体的には、携帯モードはファンレスの冷却ソリューションにより5Wで動き、ドック時には十分な冷却性能を追加して15〜30Wで動作。AMDの5nmチップと比べると、スイッチ2のチップは主に電力効率を重視しているため、バッテリー持ちで優位に立つとのことだ。Steam Deckは7nmチップであり(一般的にプロセスルールの数字が小さくなると電力効率が高まる)、そちらも上回ると示唆しているようだ。

さらにMoore’s Law is Deadは、スイッチ2はSteam Deckで動く全てのゲームを実行できるはずだが、いくつかの重要な違いがあると述べている。

まず、スイッチ2のチップはSteam Deckほど高性能ではないという予想を再確認している。CPUのみの演算能力がPS4~PS4 Pro並になることは、ゲーム映像分析の専門家集団Digital Foundryほか複数の識者らが主張していることだ。

例えばSteam Deckで90fpsで動くゲームがスイッチ2では60fpsになり、 60fps程度であれば40~45fpsまで下がるだろう。それでも、GPUと超解像技術DLSSの恩恵により高解像度となり、おそらくレイトレーシングも使われるため、画面はキレイになる。要は「フレームレートは下がるが、グラフィックはリッチ」といったところだ。

そもそもSteam Deckはスイッチ現行モデルより数万円は高く、スイッチ2が値上げになったとしても、やはり価格差はあるだろう。製造コスト的に性能差があることはやむを得ないし、一方では「現行スイッチよりも大幅な強化」となることは確かなようだ。

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