どの機能が強化されるのか気になるところ

「PS5 Pro Enhanced」ラベル付きゲームは60fps安定表示・レイトレーシングありの噂

ソニーが「PlayStation 5 Pro」を中世代ゲーム機(次世代機までの中継ぎとなる強化モデル)として準備中であることは、ほぼ確実視されている。そこで注目が集まるのが、どれほどPS5用ゲームの表現力が強化されるかということだ。

これにつき「PS5 Pro Enhanced」という新たなラベルを作り、どのゲームがPS5 Pro独自のパワーを活用しているかをプレイヤーに明示するとの噂が報じられている。

InsiderGamingが入手した資料によると、現在は内部的に「Trinity Enhanced」と呼ばれているとのこと。この記事を書くTom Henderson氏は、昨年末に発売された新型PS5が光学ドライブ着脱式になることを的中させるなど、ゲーム業界のインサイダー情報につき信頼性が高い人物だ。

また、仮ラベルはPS5 Proの開発コード名と噂される「Trinity」とも一致する。レイトレーシングの強化、高速ストレージ、そして超解像技術の「三位一体」を意味すると伝えられていた

PS5 Pro Enhancedというラベル名は、かつて「PlayStation 4 Pro」発売後に導入された「PS4 Pro Enhanced」にちなんでいるようだ。ソニーは「PS4 Proで映像表現が強化されている」ものと定義しており、通常モデルより「映像ディティール視覚効果の強化やフレームレートの安定ないし向上」していると説明していた

この新ラベルを取得するには、PS5 Pro専用のグラフィックモードを活用している必要があるという。具体的には次の通りだ。

  • PSSR(ソニー独自開発の超解像技術)で解像度を4Kにアップスケール
  • 安定して60fpsで表示
  • レイトレーシング効果を追加または強化

これらが可能となるのは、通常モデルよりシステムRAMが28%高速となり、67%大型化した(高速化は45%)GPUを搭載しているからだという。これらの数値は、以前リークされた内部文書にも言及があった

さらに以下の条件のいずれかを満たせば「PS5 Pro Enhanced」ラベルを与えられる可能性があるとのことだ。

  • 通常モデルで固定リフレッシュレートで動くゲームの解像度を向上
  • 通常モデルで可変リフレッシュレート(VRR)で動く解像度を向上
  • 通常モデルで固定リフレッシュレートで動くゲームのフレームレートを向上
  • レイトレーシング効果の追加

ちなみに「PS4 Pro Enhanced」ラベル付きゲームは、具体的にどの機能が強化されたかをユーザーに明示しなかった。PS5 Pro向けゲームの新ラベルも、それに倣うのかもしれない。

今のところPS5 Proは2024年末に発売が噂されており、これが正しければ昨年末に登場したディスクドライブ着脱式の新型から約1年後のことになる。グラフィックの強化もさることながら、チップの小型化・省電力化により、日本の一般家庭にも受け入れやすいサイズになるのか気になるところだ。

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