アップルも売上減を見越して発注台数をカット?

次期iPad Pro、有機EL化の影響で予想以上の大幅値上げに?

Image:DenPhotos/Shutterstock.com

アップルは3月末、有機ELディスプレイを搭載した新型iPad Proを発表すると予想されている。さらに新技術を投入するため、従来モデルより大幅値上げになるとの説もある一方で、大して上がらないとのサプライチェーン情報もあり、見解が割れていた。

そんななか、やはり新型有機ELディスプレイによるコスト増のため、大幅値上げになる可能性が高まっている。

大手調査会社Omdiaは、アップルの有機EL製品ロードマップ(推定)を発表。20.3インチの折りたたみ可能デバイスにも言及しており、これはiPadではなく将来のMacBookを指している可能性もある

また同レポートでは、iPad Airが2026年、iPad miniが2027年に液晶から有機ELに移行すると予想。ただしLTPS(iPhone 15標準モデル等に使われるバックプレーン技術、常時表示に非対応)とあり、LTPO(常時表示対応のiPhone 15 Pro等に採用される技術)搭載というProモデルと差別化を図るようだ。

直近の話としては、Omdiaは新型iPad Pro用有機ELパネルのコスト高を強調している。11インチで280~290ドル、12.9インチで380~390ドルとの見積もりは、韓国の業界誌The Elecが報じた270ドル/350ドルとほぼ符合しつつ、少し上回るものだ。

この推定コストをベースに、The Elecは11インチモデルが1500ドル(約22万5000円)~、12.9インチが1800ドル(約27万円)と予想していた。つまり、Omdiaの情報が正しければ、それ以上の高値もあり得るわけだ。

以前、著名リーカーRevegnus氏はThe Elecと同程度の予想をしていた。今回のOmdia報告に接して、前モデルよりも大幅に高くなる可能性を再確認している。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1761233340773146807?s=20

もっとも、台湾の電子業界誌DigiTimesは「アップルがiPad Pro全モデルにM3チップと有機ELパネルを採用する場合、価格は軒並み160ドル上がる可能性がある」と控えめな予想である

現在、米国での11インチiPad Proは799ドル~、12.9インチモデルは1,099ドル。それぞれプラス160ドルとすれば959ドル(約14万4000円)と1,259ドル(約18万9000円)。タブレットとしては高価ではあるが、噂にもあった「M3 MacBook Proを超える」ほどではない。

もちろんアップルが製造コスト高を価格に上乗せし、消費者に転嫁するとは限らない。普及台数の増加に伴うアプリストア等の収益増も織り込んで、コストを自ら被る可能性もなくはないだろう。

が、一方でアップルが有機EL版iPad Proの発注台数を最大30%カットしたとの噂もあった。その情報源は「現行モデルよりも高くなる可能性があるから」と示唆していたが、売上減が危惧されるほどの値上げには至らないと祈りたいところだ。

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