その穴埋めとして12.9インチiPad Air投入かも

有機EL版iPad Pro、発注台数を最大3割カットか。大幅な値上げのため?

Image:Gabo_Arts/Shutterstock.com

アップルが有機ELディスプレイ搭載iPad Proを、新型iPad AirやM3搭載MacBook Airと共に3月頃に発売することは、ほぼ確実視されている。先日もBloombergが、これらデバイスが「春頃」に登場すると報じたばかりだ。

そんな有機EL版iPad Proの発注数を、アップルが20~30%も減らしたとのサプライチェーン情報が届けられている。

香港の調査会社Trendforceは、韓国メディアAju Korea Dailyの記事を引用し、アップルがiPad Pro向け有機ELパネルの発注を減らしたと報じている。当初の1000万台から、700万~800万台に調整したとのこと。最も影響を受けるのはLGディスプレイで、600万台から最低300万台へと減少。かたやサムスンディスプレイへの発注は、400万台のままだという。

すでにアップルはApple Watchを皮切りとして、有機ELディスプレイの採用を各製品カテゴリーに広げている。2017年以降はiPhoneのフラグシップモデルに搭載し、次にiPad Pro、ゆくゆくはMacBook Proにも搭載するとみられている。

次期iPad Pro用の有機ELディスプレイは、単純にiPhone用のパネルを大型化するのではなく、様々な新技術を投入すると噂されている。リジッド型(折り曲げられない)ガラス基板+フレキシブル(折り曲げ可能)なポリイミドによるハイブリッドフィルム、赤、青、緑の発光層を2段重ねにしたツースタックタンデム構造を組み合わせる、というものだ

そのため大幅な値上げが予想されており、11インチモデルは1500ドル(約22万円)前後、13インチは1800ドル(約26万5000円)前後との噂話もある。今回TrendForceもその点を「液晶画面搭載の現行iPadより高くなる可能性が高い」として強調している。

これが本当だとすれば、アップルが売れ行き不振や在庫過剰を避けるため生産調整することも頷ける一方で、「そこそこ手頃な価格と大画面」を両立させやすい12.9インチiPad Airも投入することは理にかなっているだろう。

新型iPad Proについては、iOS 17.4ベータ版からFace ID(前面)カメラが「横置きのときに上部」(現在は縦置きのときに上)に移されるとの手がかりが見つかっている。Magic Keyboardを装着しての横置き時に、ビデオ会議がしやすくなりそうだ。

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