標準モデルでも空間ビデオ撮影対応でVision Proを応援?

iPhone 16初の“実物パーツ写真”がリーク。「カメラ2つ縦並び」確定か

ImageMajin Bu/X

ここ数年のフラッグシップiPhoneは、高価なProモデルだけでなく標準モデルもカメラの改良に力が注がれている。昨年秋に発売されたiPhone 15シリーズでも、全モデルのメインカメラが48MPに統一されて注目を集めていた。

次期「iPhone 16」シリーズでも、背面カメラ周りのデザインが変更され、デュアルカメラが斜め並びからタテ並びになるとの噂が相次いでいた。それを裏付けるという「新たなカメラ部品」と称する画像を著名リーカーが公開している。

XユーザーのMajin Bu氏は「iPhone 16の新たなカメラモジュールと思われる」として、カメラのシャーシらしき写真を投稿。それと共に、以前ポストした「設計図」と重ね合わせた画像を並べている。

このBu氏のリーク情報は、未発表のアップル製品については当たり外れがある。だが、アップル関連情報サイトMacRumorsは、部品デザインの信ぴょう性を独自に確認したという。業界の情報筋が、今回の画像はiPhone 16標準モデルに使われる予定の「I-34カメラプロジェクト」のメインカメラ用シャーシだと裏付けが取れたそうだ。

これまでもMacRumorsは、iPhone 16標準モデルのデュアルカメラがタテ配置になると繰り返し報じてきた。昨年末には「デザインプロセスの初期段階」として、社内でのいくつかの段階の変遷を提示。さらに今月初めには、iPhone 15までの正方形のカメラバンプ(関連パーツを収納する一角)がタテ長の楕円形となり、iPhone X似になる可能性を示唆していた

タテ配置にする理由は、iPhone 16標準モデルにもiPhone 15 Pro(広角カメラと超広角カメラがタテ並び)と同様の空間ビデオ撮影機能を追加するためとみられている。アップルは空間コンピュータVision Proで空間ビデオ関連機能をコアの1つと位置づけており、エコシステム強化の上でも必須かもしれない(Meta Questも再生可能となったが)。

ほかiPhone 16標準モデルはiPhone 15 Proからアクションボタンを引き継ぎつつ、タッチ入力に対応したキャプチャーボタンが追加され、カメラの操作も直感的にできるとの有力情報もあった

アップルはiPhone 16世代でも望遠カメラをProモデル独占とする見通しだが、標準モデルもカメラ機能を強化し、競合他社に対する優位をアピールする戦略を採るのかもしれない。

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