背面カメラ配置はiPhone 12に似ている?

「iPhone 16」初期プロトタイプ画像がリーク。アクション/キャプチャーボタン追加か

Image:Diego Thomazini/Shutterstock.com

次期「iPhone 16」シリーズの発表まであと10か月近くあると思われるが、早くも「初期プロトタイプ」と称する写真とデザインの詳細を米MacRumorsが報じている。これまでハイエンドのProモデルに関する噂は数多く届けられてきたが、こちらは標準モデルに関するものだ。

同メディアは、iPhone 16および大型の「iPhone 16 Plus」につき、9月末に寸法や重さ、デザインの概要を伝えていた。今回はそれに続く、リーク第2弾である。

最新のリーク画像は、「デザインプロセスの初期段階」とのこと。アップルの社内設計に基づき、iPhone 16がどう見えるか、テストで使っている正確な色まで反映したモックアップだという。公開された3モデルはそれぞれ、これまで内部で検討された複数の試作案を示しているようだ。

Image:MacRumors

まず左側、黄色のiPhoneは最初期のもの。中央のピンク色をしたiPhoneはアクションボタンと従来型のメカニカル式音量ボタンを備え、右側のブラックモデルは大型化したアクションボタンと「キャプチャーボタン」がある。このうち、ブラックが現時点で予想されているデザインとのことだ。

背面カメラはタテ型に配置

Image:MacRumors

iPhone 16の背面デュアルカメラは、iPhone 15の斜め配置からタテ配置に変更されるという。カメラバンプ(出っ張り)はレンズを個別にするか、1つにまとめるかの2通りが検討されているようだ。いずれにせよ、iPhone 12に近くなるというわけだ。

感圧式の音量ボタンは見送り

最初期のプロトタイプでは、iPhone 15 Proでも予定されていた感圧式で上下がひと繋がりとなったボタンがあった。しかし、iPhone 15 Proでの「Bongo」プロジェクトが技術的な問題で中止された後、iPhone 16は機械式ボタンに戻ったとのこと。

アクションボタンの追加

Image:MacRumors

iPhone 15世代ではProモデルのみ搭載されたアクションボタンは、iPhone 16シリーズ全モデルに搭載されるようだ。が、様々なサイズが検討されており、かなり大きくなった試作機もあれば、iPhone 15 Proと同じものもある。現時点では、アクションボタンを機械式から静電容量方式(感圧式)に変更する「Project Atlas」が進行中であり、iPhone 16標準モデルも含まれるとのことだ。

新たな「キャプチャーボタン」の追加

iPhone 16の右側に感圧式の「キャプチャーボタン」が搭載される見通しとのこと。これはMacRumorsが9月から主張していたことであり、「Project Nova」として開発が進んでいるという。

同メディアの情報筋によると、このボタンには「タクトスイッチ」機能に加えてフォースセンサーが搭載されるとのこと。これらが具体的に何を意味しているか、またボタンの用途も今のところ不明だ。

また、アップルはキャプチャーボタンのない試作機も開発しており、ハードウェア的な問題が発生した場合はそれに戻す可能性があるという。上記の感圧式音量ボタンのように「あり」「なし」の2つを並行して準備しているようだ。

前面デザインやディスプレイには大きな変化なし

引き続きディスプレイも同じで、ダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)が採用。iPhone 15と同じくUSB-Cポートをデバイスの底面に備えているという。

以上をまとめると、iPhone 16は筐体に目立った変更はないものの、次のようなアップデートが進行中ということになる。

  • タテ長のカメラ配置(おそらくiPhone 12似)
  • 新しい感圧式キャプチャーボタン
  • 感圧式アクションボタン

もっとも、iPhone 16の正式発表までかなりの時間がある上に、今回の情報源が言うように「複数のプロトタイプ」が同時進行中だとすれば、いつ仕様が変更ないし巻き戻されても不思議ではない。過度の期待を抱かず、さらなる続報を待ちたいところだ。

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