iPhone 15 ProとMeta Questで空間ビデオが普及するかも?

Meta Quest、Apple Vision Pro用「空間ビデオ」の再生に対応

Image:Meta

Metaは、2月2日にリリースしたQuest v62ソフトウェアアップデートで、アップルのVison Pro向けの空間ビデオ(立体視映像)のネイティブ再生に対応すると発表した

同社によると、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxで撮影され、MV-HEVCエンコードされた空間ビデオは、Meta Questヘッドセットで再生できるように変換されてクラウドに保存されるという。

保存された空間ビデオは、Meta Questヘッドセットを装着し、「ファイル」メニューからファイルを選択するだけで、立体動画を視聴できるようになる。

アップルからすれば空間ビデオは、Vision Proが持つ、他にはないアドバンテージのひとつであるはず。それがQuestヘッドセットでも再生可能となると、ただでさえ高価なVision Proの競争力を削いでしまう可能性がある。

とはいえ、Meta Questがアップルの空間ビデオに対応すれば、立体視映像のフォーマットとしてアップルの空間ビデオがスタンダードになる可能性も高まる。フォーマットの普及という意味では、将来的にアップルにも見返りがあるかもしれない。

ちなみに、Questが空間ビデオをサポートすることに関しては、1月25日にX(Twitter)ユーザーのM1が、iOS版のMeta Questアプリの解析中に「Upload spatial video」「Enable spatial video in your camera settings. {link}」といった文字列を発見しており、その可能性を報告していた。

また、AndroidのQuest用アプリのなかには、MV-HEVCエンコードされた空間ビデオの再生(デコード)をサポートするものも以前から存在している

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