ハード売上に吉と出るかどうかは不明

Switch 2は「初代Switchのカートリッジも遊べる」との噂が相次ぐ

Image:Kyli Petersen/Shutterstock.com

Nintendo Switchの後継モデル、通称「スイッチ2」は2024年内に登場がほぼ確実視されている。初代スイッチが発売から8年目を迎えているなか、複数の情報源から「開発キットが各スタジオに届いた」との噂やスペックの予想が相次いでいる活況ぶりだ。

そこで注目が集まる要素の1つが後方互換性、すなわち「スイッチ専用ソフトが後継モデルで動く」か否かということだ。この点につき、メディア関係者や著名リーカーが「ある」と主張している。

1つには、PH Brazilという人物がポッドキャスト番組でそう述べていること。同氏は日本では馴染みはないが、ポルトガルのゲームメディア「Universo Nintendo」の編集長Felipe Lima氏が「現在コンテンツクリエイターであり、ゲームジャーナリスト」「任天堂やパートナーの動きについて、過去に多くの情報を事前に正確に提供してきた」と説明している。

PH Brazil氏は、スイッチ2はデジタルライブラリ(ダウンロードソフト)だけでなく、現行のスイッチ用カートリッジとも互換性があるという。そればかりか本機能は開発者にも提供され、スイッチ2上でスイッチ用ゲームを強化できると述べている。

もう1つは、信頼性の高いリーカーNate the HateことNate Drake氏が業界人の集うResetEraフォーラムで、スイッチ2の後方互換性を肯定しつつ、現在テストが進行中だと付け加えていることだ。また現行スイッチ用ゲームの機能強化については、今のところ不明だと述べている。

これらの噂話は、すべて「スイッチ2が3月に発表、年末に発売」との予想を大前提としている。上記のNate氏は、自らのポッドキャスト番組で「自分が聞いたこと全てが3月に何かが起こると示している。ここ数週間でそれは再浮上し、スイッチ2が3月に公開または発表されるようだ」と語っていた

またNate氏は、ゲーム画像の詳細な分析で知られるDigital FoundryのJohn Linneman氏とも対談。そこでも3月発表説を再確認しながら、今年のGDC(ゲーム開発者カンファレンス/3月18日~24日開催)前の可能性が高く、6月のNintendo Directでスイッチ2を全面的に紹介すると予想している。

スイッチ2に後方互換性があるとの噂は、昨年の秋から囁かれていたことだ。また任天堂の古川社長も「Nintendo Switchから次世代機への移行においては、ニンテンドーアカウントを活用しながら、お客様にうまく移行していただけるように努めていきたいと考えております」として、後継モデルとなんらかの連続性を持たせる可能性を示唆していた

任天堂が大成功したハードウェアの次世代機に、後方互換性を持たせた例はいくつかある。WiiからWii Uへ、DSから3DSという具合だ。ただし、それら後継モデルが成功したかというと怪しい面もあるため、任天堂がそうした過去をどう織り込むかは興味深いところだ。

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