両社とも先の道のりは長そう

サムスン、非侵襲性の血糖値や継続的な血圧モニター開発でアップル追撃か

Image:Framesira/Shutterstock.com

Apple Watchは健康関連機能が充実しており、ヘルスケア向けウェアラブル市場では独走状態にある。そんななか、サムスンも非侵襲的な(注射針を刺す必要がない)血糖値モニターや継続的に測定できる血圧センサーの開発を検討し、アップルを追撃しようとしているとBloombergが報じている。

サムスンのモバイルデジタルヘルス部門責任者のホン・パク氏は、先日公開された指輪型ウェアラブル「Galaxy Ring」を含めて、様々なデバイスにヘルスケア機能を搭載するための広範な取り組みの一環だと語っている。最終的には、消費者が自分の健康状態を完全に把握できることを目指しているという。

パク氏は「もしも継続的な血圧や血糖値の測定が可能になれば、状況が全く異なってくる」「誰もがそこを目指していると思う。当社も、多額の投資を行っている」とも付け加えている。

さらに非侵襲性の血糖値センサーに関しては、5年以内に何らかの形で市場への投入を望んでいるという。「小型化や、ある種の血糖値モニタリングが可能な様々な技術プラットフォーム、あるいはその中間のものまで、あらゆる形を検討している」とのことだ。

アップルは長年にわたり血糖値センサーの開発に取り組んでいると噂されてきた。具体的には吸収分光法(試料に光を照射し、透過または反射された光から物質の状態を測る)に基づき、皮膚の下にレーザー光を照射して体内の血糖値を測るシリコンフォトニクス・チップを開発しているとの報道もあった

昨年初めには大きく前進しながらも、その時点での試作機はiPhoneに近いサイズだったという。おそらく最先端を走るアップルさえも時計サイズに収めるには数年かかると思われるが、サムスンはウェアラブル以外にも選択肢を広げているのかもしれない。

また血圧測定については、サムスンの「Galaxy Watchシリーズ」に一応は搭載済みではある。が、4週間ごとに従来の血圧計と端末を照らし合わせて確認する必要があり、単体で運用できるわけではない。かたや、次期Apple Watchも「画期的な血圧センサー」が開発中だとされつつも、正確な測定値が出るわけではなく、血圧が上昇傾向にあると知らせるに留まると報じられていた

ほかBloombergは、サムスンが体温や心拍数モニターなど健康センサーを、将来のイヤホンに搭載を検討していると述べている。アップルもAirPodsにこれらの追加を模索していると見られるが、未だに実現はしていない。両社とも巨大な健康産業市場を開拓しようと多くのリソースを注ぎ込みながらも、長い道のりとなりそうだ。

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