バンドコレクターやお店には一大事?

次期Apple Watch、バンド取り付け方式を変更か。旧バンドが使えなくなる可能性

Image:tomeqs/Shutterstock.com

今年8月、10周年記念モデル「Apple Watch X」はこれまでで最大の刷新を予定しており、バンドを取り付ける方法が変わる可能性があると報じられていた。その可能性を補強する噂話が届けられている。

アップルの試作品やレアなアップル製品を集めるコレクターKosutami氏は、「次期ウォッチの(バンド)取り付け方法が完全に再設計された。今古いバンドを持っているなら、それを売ろう。100%確かなことだ」と述べている。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、次期Watch Xモデルはケースがより薄くなることから、バンド取り付け方法の変更が検討されていると述べていた。これまでのバンド機構は大きなスペースを取っており、それをより大容量のバッテリーや他の部品を搭載するため活用できるはずだという。

Apple Watchのバンド取り付け方法は、2014年発売の初代から一貫している。上下の縁に沿ってスロットがあり、そこにバンドを滑り込ませて小さなバネではめ込み固定できるというものだ。時計の裏側、スロットの横にはボタンがあり、押すことでバンドをスライドできる。つまり「バンドの端を収納するスロット」「固定するバネ」「開放するボタン」という3つのスペースを占有している。

この仕組みを変えることは、これまで保たれてきた「全世代を通じたバンドの互換性」が失われることを意味する。今のところケースの幅が同じであれば、特に発売時期を意識せずに自由にバンドを集めたり交換したりできる。また、それを前提に各キャリアや家電量販店も膨大な種類と数のバンドを仕入れていたはずだが、バンドの互換性がなくなれば物議を醸すことだろう。

Kosutami氏がアップルがレザー素材のバンドをファインウーブン(織物)+マグネット式バックルに置き換えると正しく予想したことを考えると、今回のリーク情報も注目に値するだろう。

次期Apple Watchはデザインが刷新され、高血圧と睡眠時無呼吸症候群も検出できるとの噂もあった。これがApple Watch Xと同じ製品かどうかは不明だが、今後1~2年の内に大きな変化が訪れる可能性は高いようだ。

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