まずiPadとMacのハイブリッド製品が登場?

サムスンディスプレイ、アップル折りたたみ製品のためチーム再編か

Image:HJPhtotos/Shutterstock.com

アップルが何らかの折りたたみデバイスを検討中であるとの噂は、複数の情報源が伝えてきたことだ。そんななか、サムスン・ディスプレイがアップル折りたたみ製品に対応するため、アップル担当チームを再編成したと報じられている。

韓国の電子業界誌The Elecによれば、同社はアップル初の折りたたみ製品を見越して、2019年からサムスン電子の折りたたみデバイス(Galaxy Z Foldシリーズ等)を手がけてきたノウハウを統合することで対応を強化したいようだ。

サムスンがアップルから折りたたみ有機ELパネルの受注獲得を目指していることは、数年前から伝えられていた。

昨年末にも、関連サプライヤーとの会議でアップルの折りたたみ製品に言及。また今年7月には、アップルが折りたたみ画面を持つMacBookの発売に向けてディスプレイ・サプライヤーと交渉中である一方、サムスンは8.6世代有機ELパネル(ノートPC向け)製造施設に31億ドルの投資を決定したとの報道もあった

アップルは数年前から折りたた式ディスプレイ技術を開発しているのは、複数の関連特許を出願していることからも明らかだ。かたやサムスンは将来のiPhone用のため折りたたみ画面のサンプルを提供したと報じられたこともあったが、実際にアップルがサムスンの技術を採用したことを裏付ける兆候はなかった。

いずれアップルが折りたたみ製品を投入するとしても、当面iPhoneは避け、まずiPadやMacBookで様子見するとの予想が有力だ。なぜなら折りたたみ式はコスト面からも、既存のiPhoneとの共食いを避けるためにも「信じられないほど高価」にする必要があり、またトラブルがあった場合のリスクが他の製品よりも大きいと見られるからだ。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、かつて折りたたみ式iPhoneが2024年に登場すると述べていた。だが、その後に予測を修正し、2025年以降になりそうだと改めている

かたや信頼性の高いディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏も、折りたたみ式iPhoneが登場するのは早くても2025年になると示唆。その一方で、アップルが「20インチ前後のディスプレイを搭載した折りたたみ式ノートブック」につきサプライヤーと協議中だと述べていた。

これらを総合すると、まず20インチ前後の折りたたみ製品が登場し、折りたたみiPhoneはその数年後となる可能性が高そうだ。この大型折りたたみデバイスはiPadになるとの予想もあったが、もしかするとiPadとMacBookのハイブリッド製品になるのかもしれない。

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