またコストアップ=値上げの原因になりそう
iPhone 16、音声で生成AIを使いやすくするため「マイク大幅強化」か
最近スマートフォン大手各社が生成AIを自社デバイスに搭載する動きが広がっており、Googleも次世代AIモデルをベースとした「Gemini Nano」をPixel 8 Proに追加した。アップルも「iOS 18」リニューアルの一環として、生成AI機能をiPhoneのSiriに組み込むとみられている。
そんななか、この生成AI機能を活かすべく、次期「iPhone 16」シリーズのマイクは大幅に強化されると著名アナリストが主張している。
アップルの未発表製品に詳しいMing-Chi Kuo氏は、同社がiPhone 16を生成AIに対応させるため、全モデルでマイクの仕様を大幅にアップグレードするようだと述べている。音声入力がスマートフォンにおける生成AIの重要なインターフェースとなるためだ。
この新たなマイクはユーザーの声をより良く拾い、口述筆記やSiriでの音声コマンドの精度向上にも役立つという。具体的にはSN比が大幅に改善され、防水性能も向上するとのことだ。
もしもマイクの性能が向上すれば、AI関連機能でも大いに役立つことだろう。たとえばカメラアプリで録画したビデオの音声をクリアにしたり、音声通話の品質が向上したり、iPhoneのユーザー体験を改善する可能性がある。
ただし仕様の向上により、マイク部品のコストはiPhone 15よりも少なくとも100~150%高くなるという。また、2024年にAIデバイスが重要なトレンドになれば、ハイエンドのAndroidスマートフォンもマイクをアップグレードする可能性は高いとのこと。サムスンの「Galaxy S24」シリーズも「AIスマートフォン」になると見られており、電話が聞き取りやすくなるのかもしれない。
iPhone 16シリーズの発表・発売までまだ10か月近くあると思われるが、すでに複数の情報源から様々な噂が届いている。すなわち全モデルが感圧式アクションボタンを搭載、ピーク性能を維持するため冷却システムを強化し、Proモデルは画面サイズが大きくなって両方ともテトラプリズム望遠レンズを搭載する、といったところだ。
どれもが機能強化ではあるものの、新たなパーツを追加することでコストも増加し、値上げに繋がる可能性もある。発売までに、円安が一段落していることを祈りたいところだ。