アップルに先手を打った?

Galaxy S24は「AIスマートフォン」になる? サムスンが商標出願

Image:khunkornStudio/Shutterstock.com

サムスンは先日、独自の生成AIモデル「Samsung Gauss」を発表し、次期フラッグシップ機「Galaxy S24」シリーズに搭載すると示唆していた。実際、これらに採用が噂されるサムスン製「Exynos 2400」クアルコム製の「Snapdragon 8 Gen 3」も、生成AIのユースケースを想定していると強調している

そんななか、サムスンが「Ai Phone」と「Ai Smartphone」という商標を出願したことが明らかとなった。

サムスンの未発表製品に詳しいGalaxyClubは、同社がMagic Pixel、Flex Magic、Flex Magic Pixelといった商標を韓国で出願したと報告。これらの用途はARメガネ関連が圧倒的に多いとのことで、噂のMRヘッドセット「Samsung Glasses」と何らかの関係があるのかもしれない。

さらにサムスンは11月24日(現地時間)、EUにて「AI Phone」と「AI Smartphone」の商標登録を申請。これらは少し一般的な名称であるため、認可されない可能性もありそうだ。

とはいえ、1月17日に米国にて新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」開催が確実視されているなか、Galaxy S24シリーズの印象を「AI搭載スマホ」として競合他社よりも凌駕させ、販売を加速する意図が見てとれるだろう。

サムスン独自開発のExynos 2400は、従来のExynos 2200と比べてCPU性能が1.7倍、AI性能が14.7倍と大幅に向上したことをアピール。かたやSnapdragon 8 Gen 3はオンデバイスLLM(大規模言語モデル)を実行し、画像生成AI「Stable Diffusion」をスムーズに実行できると披露していた。

今回の商標出願にそれ以上の情報はないが、著名リーカーRevegnus氏が興味深い噂をいくつか伝えていた。まず、Galaxy S24シリーズでは多くの機能がAIで強化されるということ。たとえば、ユーザーの目的地や移動時間を分析して天気や交通状況などの情報を事前に知らせたり、電子メールを自動的に書いてくれるといったところだ。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1723527182105113003?s=20

しかし、サムスンがこれらオンデバイスAI機能を「サブスクリプション」、つまり有料サービスにすることを目指しているとの発言もあった

オンデバイス、すなわちクラウドサーバーに依存しないローカル処理に課金するという予想は今ひとつ解せないが、いずれにせよGalaxy S24シリーズが「AIスマートフォン」として売り出される可能性は高そうだ。

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