Pro用の有機ELパネルとAir/mini用パネルも差別化?

iPad Airとmini、2026年以降に有機ELディスプレイを採用か

Image:Bigc Studio/Shutterstock.com

次期iPad Proが2024年内に発売され、従来の液晶ディスプレイ(ミニLEDバックライト含めて)から有機ELパネルに移行することは確実視されている。それに続き、2026年からiPad miniとiPad Airにも有機ELディスプレイの搭載が検討されていると、英市場調査会社Omdiaが主張している。

10月9日(現地時間)、OmdiaはアップルのiPadパネル調達計画に関する予測レポートを発表。アップルが2024年にProモデルから有機ELへの移行を始めるとしつつ、2026年以降にiPad miniやiPad Airに同技術を広く採用することを検討していると述べている。

さらにアップルは有機EL搭載iPad Proに対する市場の反応を見てから、有機EL版iPad miniとiPad Airの発売スケジュールを調整するかもしれないという。

有機EL搭載iPad Pro用パネルは、既存製品向けよりも製造コストが大幅アップする可能性も報じられていた。新たに投入される高度な技術によるものだが、11インチと13インチの製造コストはそれぞれ270ドル(約4万円)および350ドル(約5万2000円)との説もある。

もっとも液晶ディスプレイでも、Proとそれ以外は性能が差別化されていた(120Hz対応ProMotionの有無など)ため、Airやmini向けは安価なパネルで済ませる可能性もありそうだ。

このOmdia報告は、有機EL版iPad Pro用パネルがLGとサムスンから供給される予定など、これまでの噂を裏付けている。

また、iPad用有機ELパネル製造に関してより多くのサプライヤーに参加を呼びかけているとのこと。すでにiPhone 15シリーズでも、高価なProモデル向けはサムスンやLGが独占、標準モデル向けは中国BOEなどに一部発注との報道もあったが、iPad向けパネルもそうした割り振りを行うのかもしれない。

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