A17 Proは流用されなさそう
iPhone 16シリーズ、全モデルが「A18」ブランドの新チップ搭載か
2024年登場見込みの「iPhone 16」(標準モデル)と「iPhone 16 Pro」には、ここ数年と同じく異なるチップが搭載されるとみられている。そして前者には今年のProモデル向け「A17 Pro」を流用せず、初めて標準モデル専用に設計されたAシリーズチップが用意されると著名リーカーが主張していた。
それに続き、アップルのサプライチェーンに詳しいアナリストJeff Pu氏が、iPhone 16シリーズ全モデルに「A18」ブランドのチップが採用されると予想している。
MacRumorsが入手したPu氏の調査ノートによると、「A17 Proは移行段階の設計(transition design)と見ており、iPhone 16全モデルがTSMCのN3E製造によるA18を搭載すると予想している」とのことだ。
ここでいう移行段階の設計とは、A17 Proが事実上の試験ノードであるN3Bで作られていることを指しているのだろう。N3Bは製造プロセスの複雑さや歩留まりの問題もあり、来年以降アップルは、歩留まりを優先したN3Eに移行すると予想されている。つまり、N3BによるA17 Proは2023年のProモデルだけ、一代限りというわけだ。
さて、MacRumorsのメールに対して、Pu氏は以下のように予想を明らかにしている。
- iPhone 16:A18チップ(N3E)
- iPhone 16 Plus:A18チップ(N3E)
- iPhone 16 Pro:A18 Proチップ(N3E)
- iPhone 16 Pro Max:A18 Proチップ(N3E)
これらは、上記の「iPhone 16標準モデルにはA17 Proが流用されず、専用チップが準備中」というリーカー予想とも符合している。A17 Proのアーキテクチャを元にN3E向けに(性能低下を織り込みつつ)再設計したチップを「A17」と呼ぶか「A18」と呼ぶかは、アップルのマーケティング的な判断により、いつでも変更できるだろう。
かつてPu氏は、アップルがiPhone 15 Proモデルへのソリッドステート(感圧式)ボタン採用を断念したといち早く予想していた。また、iPhone 15 Proモデルには8GBのRAMが搭載されることや、iPhone 15 Pro Maxだけが前年モデルより(米国価格で)値上げされることを的中させており、信頼性の高い情報源と言える。
- Source: MacRumors