A17 Bionicの省電力アップにより

「iPhone 15 Pro Max」、バッテリー容量増は2%?ただしバッテリー持ちは大幅改善か

Image:Poravute Siriphiroon/Shutterstock.com

アップルが次期「iPhone 15」シリーズの発表を9月13日深夜(日本時間)に控えるなか、注目が集まっているのがバッテリー容量だろう。フラグシップiPhoneは高性能とともに、バッテリー持続時間の優位性を強調してきた経緯がある。

その中でも最上位モデル「iPhone 15 Pro Max」は大幅に増量するとの予想もあったが、わずか2%強に留まると著名リーカーが主張している。

アップル純正ケースのリークで知られるMajin Bu氏によると、iPhone 15 Pro Maxのバッテリー容量は4422mAhだという。

iPhone 14 Pro Maxは4,323mAhであり、海外メディアITHHomeの情報筋は4,852mAhになると述べていた。今回の噂話が本当であれば、その差は100mAh未満(約2.3%)ということになる。

アップルがバッテリー容量を抑えた理由はいくつかあると思われるが、そのうち1つは新たなペリスコープ望遠レンズ(高倍率の光学ズームを実現)のサイズが大きく、内部スペースの確保が難いためかもしれない。

それでもMajin Bu氏は、iPhone 15 Pro Maxが前モデルと比べて「より効率的だろう」と述べている。おそらく、次期「A17 Bionic」チップが前A16 Bionicよりも電力効率が向上しているからだろう。

Aシリーズチップを製造するTSMCは、最新の3nmプロセス技術が4nm(5nmの強化版)と比較して、最大35%の省電力を実現すると主張していた。A16は4nmチップであり、A17は3nmチップとなることが確実視されている。

この35%はあくまで一般論であり、各チップの設計によって、省電力に重きを置くか、パフォーマンスを優先するかでバランスは変わってくる。

もっとも、近年の最新チップは省電力性能に優れている傾向があり、たとえばサムスンのGalaxy Z Fold5(Snapdragon 8 Gen 2搭載)は前モデルより30~40%もバッテリーが長持ちするとの報告もあった

翌年の「iPhone 16 Pro Max」は画面サイズが大きくなると予想されている。それに比例して、バッテリー持ちもさらに改善されるのかもしれない。

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