Pro Maxは1299ドル=18万円スタート?
「iPhone 15」シリーズ、4モデル全て値上げの可能性
これまで次期「iPhone 15」シリーズについては、様々なうわさ話が届けられてきた。それらが「標準モデルとProモデルともに値上げ」をはじめとして概ね正しいことを、著名ジャーナリストが再確認する記事を発信している。
アップルの社内情報に精通するBloombergのMark Gurman記者は、まず標準モデル「iPhone 15」および「iPhone 15 Plus」は現行モデルと似た外観になるとしつつ、「カメラが大幅に改良される」こと、「iPhone 14 Proに搭載されたA16チップが追加される」こと、「LightningコネクタからUSB-Cに変更される」ことを主張している。
標準モデルが前年のProモデルからチップを引き継ぐ(Proは最先端チップ搭載)ことは、iPhone 14シリーズの延長上にある。またiPhone 15は、全モデルともUSB-Cに移行するのは複数の情報源が伝えており、メインカメラの画素数がProと同じ48MPに引き上げられることも然りだ。ただし、センサーサイズは格差が付けられる(標準モデルが小さい)と主張するリーカーもいる。
次にiPhone 15 Proモデルは、ディスプレイのベゼル幅が現行の約2.2mmから1.5mmに縮小されるとのこと。この数値は、数々の実績ある有名リーカーIce universe氏の情報源ともほぼ一致している。サムスンのGalaxy S23 Ultraは1.95mmである。
ほか、Gurman氏の主な予想はざっと以下の通りだ。
- デザインは刷新されて「より強く、軽く、高級感のある」チタン製フレームが採用。最近の腕時計(Apple Watch Ultra)にチタンを採用したのは、「最も生産量の多いデバイス」(iPhone)」にチタンを採用するためのテストだったとのこと
- iPhone 15 Proの内部は、iPhone 14標準モデルのように再設計。このオーバーホールにより、修理しやすくなった
- 背面カメラは大幅にアップグレード。レンズが更新され、Pro Maxでは光学ズームの倍率が大幅に拡大
- Proモデルのみ3nmチップ(「A17 Bionic」)に移行している
また、iPhone 15 Proモデルに感圧式ボタン採用が予定されながらも中止されたとの噂を、Gurman氏は再確認している。音量調節、サイレントスイッチ等をタッチセンサー式ボタンに置き換える計画はコード名「Bongo」と呼ばれていたという。
しかし「エンジニアリング上の問題」が多発したため見送られたとのこと。結局はサイレントスイッチをApple Watch Ultraでいう「アクションボタン」に変更し、ユーザーがソフトウェア的にカスタマイズできるようにすることを決定したと述べている。
そして今回の記事でも、米国以外では4モデルすべてが「若干の値上げ」があると予想している。少なくともProモデルについては、他の論者も値上げとの見方が優勢である。
先日も英BarclaysのアナリストTim Long氏が、iPhone 15 Proの米国価格は1099ドル(前モデルは999ドル)、iPhone 15 Pro Maxは1299ドル(同1099ドル)と主張する研究ノートを発信したばかりだ。プレミアムなチタン製フレームやMaxモデル独占のペリスコープ望遠レンズ(Long氏いわく「部品代に50ドル程度上乗せ」)を考えれば、このぐらいの値上げ幅にはなるのだろう。