まずは技術的ハードルの低いAndroidから

Meta、Facebookを“アプリストア化”する計画。EUでアップルに対抗へ

Image:WESTOCK PRODUCTIONS/Shutterstock.com

昨年11月に欧州連合の「デジタル市場法(DMA)」が発効したことで、アップルに対してiPhoneやiPad向けサードパーティ製アプリストアの許可が強制される可能性が生じた。実際アップルも次期iOS 17にて、EU限定で自社以外の代替アプリストアを利用できる準備を進めているとみられている

Metaがこの動きに対応し、傘下のFacebookを「代替App Store」とする計画を立てていることが確認された。

The Vergeによれば、MetaはEU圏内の人々がFacebook広告を通じてアプリを直接ダウンロードできるようにする計画を準備しており、最終的にはGoogleやアップルのアプリストアと競合することになると報じている。

Metaの広報担当者は、この噂話が本当だと認めた。「我々は常に開発者のアプリ配布を助けることに関心を抱いており、新たな選択肢はこの分野での競争を激化させるだろう。開発者は、アプリを必要としている人々にアプリを簡単に届ける方法を増やすべきだ」と述べている。

もっとも「早ければ今年後半にも、一握りのAndroidアプリ開発者とともに試験的にスタートする予定」とのこと。すでにAndroidは「不明な提供元」と恐ろしげな警告をしつつも、サイドローディング(正規ストア以外でのダウンロードおよびインストール)が出来るからだろう。

Metaはアプリ開発者に、FacebookユーザーがPlayストアに飛ばされず直接ダウンロードできることで、アプリ広告のコンバージョン率(実際にインストールされる比率)が向上できると売り込んでいるそうだ。少なくとも当初は、Metaはアプリ内課金の手数料を取るつもりはなく、テスト参加者は好きな課金システムを選べるという。

EUのDMAが発効した暁に、モバイル向けアプリストアを開設しようとしているのはMetaだけではない。今年3月、マイクロソフトも早ければ来年にもiOSやAndroid用ゲームのアプリストアを立ち上げる準備を進めていると語っていた。同社はクラウドゲームサービスXbox Cloud Gamingにつき、アップルから「個別のゲームごとにアプリをApp Storeからダウンロードさせる」などの無理な条件を突きつけられたため、専用アプリは諦めてブラウザ経由にした経緯がある。

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