アーリーバードは飛び去った?
新Twitter Blue、初期登録者の半数以上が“離脱”か。約15万人から約6.8万人に
昨年11月にリニューアルされたTwitterの月額サービス「Blue」は、開始からわずか数日で約15万人が登録したと伝えられていた。しかし最新の集計によると、4月末時点での登録者数は約6万8000人と推定され、半年の間にその数が半分弱にまで減少したようだ。
当初の約15万人という登録数は、Washington Postが報じた、リークされたTwitterの内部文書が根拠になっている。一方で4月末時点の登録者数は、APIなどを通じてTwitter Blue登録者数を集計している独立した開発者のTravis Brown氏が報告したものだ。同氏は集計方法を公表しており、その数値はTwitterが公表したデータとも高く一致していると、高く評価されている。
それにしても、離脱率が50%を超えるというのは、一般的な月額制サービスの平均値から考えると相当に高い。サブスクリプション管理会社のRecurlyが昨年公表したデータによると、サブスクリプションビジネス全体の年間平均解約率は5.57%だという。
とはいえ、Twitter Blueは少々事情が特殊でもある。Twitter Blueは、リニューアル後、(予想されていたとおり)青い認証バッジを悪用した “なりすまし” が続々と現れたため、対策を施すために新規加入受付を約1ヵ月停止していた。
また、Twitter Blueに登録していない、または一時登録して解約したユーザーのなかに、支払いをしていないにもかかわらずTwitter Blueのサービスが提供され続けているユーザーがいることが報告されている。話題になった例では、作家のスティーブン・キング氏や、NBA選手のレブロン・ジェームズらがいる。
イーロン・マスク氏は、一部のユーザーに対して「個人的に」Blueの料金を支払っていると述べている。ほかにも、チャドウィック・ボーズマンやアンソニー・ボーディンら、すでにこの世にいない人物のアカウントにも青い認証バッジが与えられている。これらが集計に含まれているのなら、実際に月額料金を支払っているユーザー数はもう少し少ないかもしれない。
Twitter Blueは日本において、ウェブ経由は月額980円、アップルのApp StoreやGoogle Play Store経由は月額1380円で利用できる。登録者には青い認証バッジが付与されるだけでなく、「おすすめ」「フォロー中」各タイムラインでの広告表示の半減、長文ツイートや投稿済みツイートの編集機能などが利用可能になる。
- Source: Mashable