「M3」と同時にWWDC 2023で発表かも
15インチのMacBook Air、まもなく発売か。ディスプレイ生産加速の動き
ここ数ヶ月にわたり、アップルが大型の15インチMacBook Airを準備中との噂が相次いで伝えられていた。その発売時期については諸説あったが、著名アナリストが同社のサプライヤーがディスプレイパネルの生産を強化していると述べ、まもなく発売される可能性を示唆している。
これはディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏は、スーパーフォロー(有料購読者のみが読める特典)向けツイートで語っていることだ。それによればパネル生産は2月に始まり、3月に増産されたという。
さらに今月(4月)にも増産が予定されており、「正確な発売時期」は分からないとしつつ、4月下旬から5月上旬に発売される可能性があるとのこと。以前Young氏は4月上旬だと予想していたことがあり、それよりは延期された形である。
だが、アップルにとってMacBook Airは、Macのシェアを伸ばすための戦略的な価値が高い。しかも15インチは新たなフォームファクターであることから、特別イベントなしに発売するとは考えにくい。現時点ではアップルが春のイベントを行うとの噂もなく、また米9to5Macの情報筋は6月の世界開発者会議WWDCで発表される可能性があると主張している。
次期MacBook Airについては、未発表の「M3」チップを搭載した13インチおよび15インチモデルの2種類が準備中だと噂されたことがある。またAppleシリコン(独自開発チップ)を独占的に製造するTSMCは、M3およびiPhone用の「A17」チップに使われるとみられる3nm技術の製造を拡大中とのサプライチェーン情報もあった。
そしてM2チップが昨年6月のWWDC 2022で発表されたことを振り返ると、新チップとそれを搭載したMacBook Airが同時に今年のWWDCでお披露目されるのは理に適っているとも思われる。M3の性能はM2 Proを凌駕するとの予想もあり、最近停滞感のあったAppleシリコンに新風を吹き込むのかもしれない。