搭載チップがM2か次期「M3」か不明

15.5インチの大型MacBook Air、4月上旬に発売か

Image:Mahod84/Shutterstock.com

新型の15.5インチMacBook Airが今年(2023年)4月上旬に発売される可能性が、急きょ浮上している。

今回の発信源は、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏による、スーパーフォロー(課金したユーザーだけアクセスできる特典コンテンツ)向けツイートだ。かつてYoung氏はiPad mini 6の画面サイズが8.3インチになることや、ハイエンドMacBook Proの画面がProMotion(可変リフレッシュレート)対応だと正確に予想していた。

新たなツイートによれば、今月アップルのサプライチェーンは、15.5インチMacBook Air用ディスプレイパネルの生産を開始したとのこと。その進行状況から考えて、新型MacBook Airは「4月上旬」発売と予想されつつ、発表と予約販売が前倒しになるかもしれないと付け加えられている。

アップルは2021年4月や2022年3月など、春に新製品発表イベントを開催することが多かった。まずお披露目してから、実際の発売まで1ヶ月ほど間隔が空くパターンも稀ではない。

この15.5インチというサイズは、14/16インチMacBook Proの中間に位置づけられ、MacBook Airシリーズ史上で最大となる。おそらく、現行の13インチM2チップ搭載モデルと並行して販売されることになると思われるが、その場合はM1モデルが販売終了となる可能性もありそうだ。

15インチ台の大型MacBook Airの噂は、複数の情報源が伝えていたことだ。Young氏も2022年初めから言及していたが、15.2インチ程度との予想から15.5インチに改めた経緯がある

今回Young氏は、新型モデルの搭載プロセッサーがM2チップか、それとも未発表の次世代3nmチップ「M3」になるのかには触れていない。Appleシリコン(独自開発)を独占的に製造する台湾TSMCは昨年末に3nmの量産を開始したばかりであり、4月の時点では3nmチップを大量に出荷できるかどうかは微妙なところだ。

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、2023年末にM3搭載MacBook Airが発売されると述べていた。その後に「M3 Pro」と「M2 Max」搭載の14/16インチMacBook Proが投入されるとの見通しである。

2人のアナリストによる見解をすり合わせると「春に大型MacBook Air、年末にM3搭載MacBook Air」として、わずか6~8ヶ月でモデルチェンジという不自然な展開となる。つまり、Kuo氏(年末にM3モデル)かYoung氏(春に大型モデル)のいずれかが正しく、どちらかが修正を迫られることになりそうだ。

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