現在はカスタマイズ性がかなり限定的

iOS 17ではコントロールセンターが再設計、要望の多かった新機能も?

Image:DenPhotos/Shutterstock.com

アップルは現地時間6月5日の世界開発者会議「WWDC 2023」にて、次期「iOS 17」を発表すると見られている。まだ新機能についての具体的な情報はほとんどないなか、コントロールセンターが数年ぶりに大きく変更されるとの噂話が届けられている。

Macrumorsフォーラムのメンバーは、iOS 17はパフォーマンスと性能の向上に重点を置く一方、コントロールセンターの刷新が、目立つ変更の1つになる可能性があると述べている。

この匿名メンバーは、iPhone 14 Pro/Pro Maxが正式発表される前にダイナミックアイランド(画面上部の楕円状スペース)を正確に予想した情報源と同一人物だという。おそらく「iPhone 15 Pro」の感圧式ボタンに関するリーカーその人だと思われるが、そちらは「アップルの開発チーム」から得た情報とされていた。

コントロールセンターは、iOS 7で初導入されたものだ。Face IDを搭載したiPhoneは右上端から下にスワイプし、ホームボタン版のiPhoneでは下部から上にスワイプして呼び出す。そこからWi-Fiやセルラー通信、Bluetoothの設定をすばやく変更できるほか、音楽の再生・停止や一部純正アプリ(電卓やタイマーなど)の制御、AirPodsと内蔵スピーカーの切り替えも可能だ。

新たなコントロールセンターが具体的にどう変わるかは、詳しくは不明である。考えられる可能性の1つは、柔軟にカスタマイズしやすくなることだ。現在ユーザーができるのは、フラッシュライトやQRコードスキャンの順番を入れ替えたり、予め用意されたショートカットを追加ないし削除することのみ。また変更する場合は[設定]>[コントロールセンター] にアクセスする必要があり、直感的とはいえない。

もしも噂が本当であれば、コントロールセンターの一新は、Face IDと全画面デザインを備えたiPhone X向けに調整されたiOS 11以来、実に6年ぶりのこととなる。

アップルの社内に情報源を持つBloombergのMark Gurman記者は当初、iOS 17はシステム全体の安定性を向上させることに注力したマイナーアップデートになると予想していた。が、3月末に「あると便利な機能」が期待でき、「ユーザーから最も要望の多かった機能の一部」を目指していると修正された経緯がある。

iOS 17では、iPhone XやiPhone 8/8 Plusのサポートが打ち切られるとの噂もあったが、その後に「打ち切られない」との異論も出ている(今回と同じMacRumorsフォーラムメンバー)。そうした点も含めて、WWDC 2023の基調講演で何が飛び出すか注目したいところだ。

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