パンチホール隠しのDynamic Islandはしばらく残りそう

iPhone 16は「画面下Face ID」実現でディスプレイ穴が1つになる可能性

Image:Thanes.Op/Shutterstock.com

来年(2024年)の「iPhone 16 Pro」モデルで画面下Face IDがついに実現し、より広くディスプレイ領域が使えるようになるとのサプライチェーン情報が伝えられている。現在のiPhone 14 Proモデルの画面にはFace ID=顔認証用カメラと自撮りカメラの視界を確保するため2つ穴が開けられているが、そのうち1つが無くなるというわけだ。

iPhone 16 Proモデルで画面下Face IDに移行する見通しは、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏やアップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も一致している。このうちYoung氏は、2026年の「iPhone 18 Pro」モデルで画面下Face IDと画面下自撮りカメラに移行する予定だと付け加えていた

韓国の電子業界誌The Elecの新たな記事によると、現在の技術水準でも画面下Face IDを支えるTrueDepthカメラにディスプレイを透過して外光を取り入れる(画面に穴を開けず、パネル越しに視覚情報を得る)ことは、さほど難しくはないとの趣旨が述べられている。ただ、自撮りカメラについては解像度が問題のようだ。

iPhone向け有機ELパネルを生産しているサムスングループは、すでに折りたたみスマホのGalaxy Z Foldシリーズで画面下カメラ(UPC)を実現している。UPCは画面下に自撮りカメラモジュールを搭載し、カメラを使わないときは穴が見えにくくなっている(よく見れば分かるが)。

サムスンはUPCを実現するため、自撮りカメラの仕様を400万画素レベルで妥協している。これはUPC領域の一部にディスプレイ表示能力を持たせ、一部に外光を入れるための小さな穴を開けているためだ。しかし、最新ハイエンドスマートフォンの自撮りカメラは1,000万画素を超えることも珍しくはない。

そうした現状を踏まえつつ、The Elecは「現在の(技術改良の)傾向が続けば、アップルは2025年にiPhoneの下位ラインナップ(非Proモデル)にも画面下Face IDを採用し、2026年には上位ラインナップ(Proモデル)にUPCを採用できる」と述べている。

ここ数年のiPhone Proモデルは、いち早く新たなディスプレイ技術を採用する傾向がある。昨年秋のiPhone 14 Pro/Pro Maxではノッチ(画面上部の切り欠き)に代えてDynamic Island(楕円状のスペース。各種通知や簡易操作ボタンが表示)が搭載された一方で、iPhone 14/14 Plusの標準モデルはノッチに留まっている。

iPhone 15世代では、全モデルにDynamic Island搭載が有力視されている。最新ディスプレイ技術は先にProモデルに採用され、標準モデルは1年遅れという流れになりつつあるようだ。

このサイクルに沿えば、iPhone(SEを除く)の全てが全画面デザインになるのは、iPhone 18 Proの翌年である2027年となる。今から見ればあと4年後だが、その頃にはノッチやパンチホール(画面内の穴)はAndroidスマートフォンを含めて過去のものとなっているかもしれない。

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