ようやくハイエンドAndroid並みに?

「iPhone 15 Pro」RAMは8GBに増量、標準モデルは高速RAM採用か

Image:MariaLev/Shutterstock.com

すでに今年秋の「iPhone 15」シリーズについて、様々な噂が、複数の情報源から届けられてきた。その中でも注目が集まっているのが搭載RAMの容量および種類だが、全モデルとも「容量と仕様がアップされる」との予想が報じられている。

今回の情報源は、台湾の市場調査会社TrendForceの市場予想レポートだ。そこには「アップルは今年発売予定の次世代iPhoneに搭載するDRAMの容量とスペックを引き上げる予定だ」と記載されている。

それ以上の詳細に関する言及はないが、以前TrendForceはiPhone 14 Proモデルが6GBであるのに対して、iPhone 15 Proモデルは8GBに増やされると述べていた。iPhone 14シリーズは全機種とも6GBであり、Proモデルはより高速で電力効率も良いLPDDR5を採用することで、LPDDR4Xの標準モデルと差別化を図っていた。

その一方で標準モデル「iPhone 15」と「iPhone 15 Plus」に関する具体的な情報はまだないが、RAM容量を6GBに据え置いたまま、より高速なLPDDR5に格上げされる可能性がありそうだ。

RAMの増量によって、より多くのアプリをバックグラウンドに保持しやすくなるため、マルチタスクに恩恵をもたらすはずだ。数年前、iPhone 11 Pro MaxとGalaxy Note 10+のアプリ起動スピードテストをした結果、SoCの性能では優るはずのiPhoneが、RAMの少なさのために敗れたこともあった。

さらに、iPhone 15 Proに搭載されるであろう「A17 Bionic」は、台湾TSMCの最先端3nmプロセス製造と予想されるため、RAM増量とあいまって、性能の大きな伸びしろが期待できる。

もしもiPhone 15 ProモデルのRAMが8GBとなれば、iPhone 12 Proが6GBになって以来(11 Proは4GB)、初の増量となる。競合のサムスン製Galaxy S23 Ultraの内蔵RAMは8GB/12GBだが、ようやくiPhoneがハイエンドAndroid並みのRAM容量を搭載するのかもしれない。

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