最近カネの話題ばかりのTwitter

Twitter、企業に「金バッジを失いたくなければ月額1,000ドル」要求か

Image:FellowNeko/Shutterstock.com

現在Twitterは企業やブランドの公式アカウントに、金色の認証バッジを付与している。この金色のバッジを維持するために月額1,000ドルもの課金が検討されていると報じられている。

独自の情報源を持つThe Informationは、Twitterの社内メッセージを見たとのこと。それによると月額1000ドルを支払わなければ金バッジを失うことになるが、いつ実施するかはまだ不明だという。また、提携アカウントへのバッジ追加には月額50ドルの追加料金を課すことが考えられているとのことだ。

ちなみに提携アカウントとは、Twitterの製品マネージャーEsther Crawford氏のように企業やブランドと深い関わりあるアカウントのことだ。そのプロフィールにある小さなTwitterロゴと同様の、認証マークのミニチュア版を追加できる。

これらの情報は、SNSメディアコンサルタントのMatt Navarra氏が投稿したスクリーンショットとも一致している。そこにはTwitterのソフトウェアエンジニアEvan Jones氏が匿名企業に送った電子メールらしきものが写っている。

このメールは、新たな組織向け認証プラン「Verification for Organizations」(旧「Blue for Business」/1月中旬に告知済)のウェイティングリストに登録した企業に宛てたもののようだ。「早期アクセス加入者として、あなたの組織には金のチェックマーク、関係者には所属バッジが与えられる」「加入を希望する場合、Verified for Organizationsは月額1,000ドル、追加提携アカウント1つにつき月額50ドルで、提携アカウントは1ヶ月無料」と書かれている。

なお、米テックメディアのThe VergeはTwitterに問い合わせしたものの、もはや同社にはコミュニケーション担当チームがないため、記事執筆時点ではコメント要請に応じていないという。

この高額な企業向け課金は、イーロン・マスクCEOがTwitterの約130億ドルもの負債を軽減するために実施する新たな一手となるようだ。買収直後の大量解雇に加えて、有料プラン「Twitter Blue」の改訂により実質的に青い認証マークを月額8ドルで販売を始め、先月には広告収入に貢献しないサードパーティ製クライアントを禁止した後、APIの有料化までも打ち出している。

またマスク氏はTwitterの広告収入をクリエイターと分かち合うことを約束したが、まずTwitter Blueに課金することが条件である。収益化を急ぐあまり、逆に企業やクリエイターのTwitter離れを誘うことがないよう祈りたいところだ。

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