「完全に透明なアップルARメガネ」の予想も

Apple Watch Ultra2024年モデル、マイクロLED採用で画面が10%大きくなるうわさ

Image:charnsitr/Shutterstock.com

昨年発売されたApple Watch Ultraは大型ディスプレイが一般ユーザーからも好評を集めているが、2024年にさらに画面が広くなった後継モデルが登場するとの噂が(再び)報じられている。

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesは関係者の話として、2.1インチの大型ディスプレイを搭載した新型Apple Watch Ultraが2024年にリリースされると伝えている。これは今年初め、香港の投資会社Haitong Intl Tech ResearchのテックアナリストであるJeff Pu氏が発信した情報とも一致している。

現行のApple Watch Ultraの画面サイズは約1.93インチのため、2024年モデルは10%近く大型化し、ケースサイズが初めて50mmを超える可能性が生じてきた。もっとも、画面は広くなりつつもベゼルが狭くなり(すでに現行モデルも狭いが)、ケースサイズはそのままということも理論上はあり得る。

またPu氏の情報と同じく、Apple Watch Ultraにはアップル製品としては初めてマイクロLEDディスプレイ技術が採用されるとも報じられている。マイクロLEDとは、超微細なLEDを画面に敷き詰めて映像を表示する方式のこと。赤青緑のLEDが自発光するため(従来の液晶画面ではLEDをバックライトとして使用)高輝度化や消費電力の低減、コントラスト比の向上が期待されている。、

今回の報道とほぼ時を同じくして、台湾の調査会社TrendForceも「Apple WatchがマイクロLED画面を搭載する初のアップル製品となり、2024年発売」との予想を発表。そして将来的には同技術が折りたたみ式や巻き取り式のiPhone、さらには完全に透明なARメガネまで「ゲームチェンジャーとなる製品イノベーション」を実現する可能性さえ秘めるという。

もっともDigiTimesは、現在マイクロLEDパネルの製造コストは非常に高いため、アップルが自社製品の移行を完了するまでには何年もかかるとの趣旨を述べている。

その間にも、アップル製品は全体として有機EL画面に移行する流れにあると見られている。2015年には初代Apple Watch、2017年にはiPhone Xが有機EL画面を採用し、2024年にはMacBook AirやiPad Proもそれに続くとの噂が相次いでいる

近年のアップルは12.9インチiPad Proおよび14/16インチMacBook ProにてミニLEDバックライト画面(アップル公式用語では「Liquid Retina XDR」)の優位性をアピールしているが、それらも今後の有機ELやマイクロLED化へのつなぎに過ぎないのかもしれない。

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