一方でApple Watch標準モデルは停滞気味?

24年のApple Watch UltraはマイクロLED採用、画面も大型化か

Image:Hadrian/Shutterstock.com

数ヶ月前に発売された初代Apple Watch Ultraは、本来はエクストリームスポーツ愛好者に向けた製品であるにもかかわらず、大型の画面とバッテリー持ちの良さで、幅広いユーザーを魅了している。その2024年モデルにはマイクロLED技術が導入され、より広い画面になるとのアナリスト予測が報じられている。

今回の情報発信源は、香港の投資会社Haitong Intl Tech Researchに属するアナリスト、Jeff Pu氏の投資家向けメモだ。これまでもPu氏はアップルの未発表製品につき発信しており、Apple Watch Ultra発売前に画面サイズをほぼ的中させた実績がある。

最新のApple Watchは、Ultraを除けば目新しい要素は乏しかったとの声も多い。たとえばApple Watch Series 8にあってSeries 7にないものは、体温センサーと衝突検出機能だけである。搭載プロセッサーについても、名前は改められたが、CPU部分は2年前から変わっていないことが判明している

そして2023年の次期モデルも、新しさを求める人には肩透かしになる可能性が高いようだ。Pu氏はメモのなかで「大幅なスペックアップの欠如」により、 今年のApple Watchは売上が落ちると予想している。

その一方で2024年のApple Watch Ultraは、有機ELの代わりにマイクロLEDパネルを採用する可能性が高いそうだ。

マイクロLEDとは、超微細なLEDを画面に敷き詰めて映像を表示する方式のこと。これまでの液晶はLEDをバックライトとして用いていたが、本技術では赤緑青のLEDが自発光する。ざっくり言えば、有機ELの素子をマイクロLEDに置き換えるわけである。

この方式は自発光する素子を使うことで「真の黒」を実現しつつ、素子に有機物質を含まないため、焼き付きや劣化を防ぎやすい。しかも電力効率が高く、バッテリー持ちの改善も期待できることもあり、次世代ディスプレイ技術として注目を集めている。

さらにPu氏の情報筋によれば、2024年モデルの画面サイズは、現行の1.93インチから2.1インチへと大型化するそうだ。もっとも、それはベゼルを狭くすることと同時に行われるかもしれず、必ずしも筐体そのものが大きくなるとは限らない。

アップル製品において、初めて有機ELディスプレイが採用されたのはApple Watchだった。その後、フラグシップiPhoneにも採用され、今後はiPad ProやMacBook Proにも搭載が噂されている。

なぜApple Watchから採用されたかといえば、画面サイズが小さいからだろう。最先端のディスプレイパネルはコストが高くなりやすいため、まず小さな製品に導入。その後、コストが下がるにつれて大型の製品にも採用が広がるという流れだと推測される。

アップルは数年前からマイクロLED開発に力を注いでおり、台湾の工場に3億ドル以上を投資するとの報道もあった。Apple Watch UltraがマイクロLEDに移行すれば、その後にiPhoneやMacBook Proも続くのかもしれない。

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