新技術を小出しにしているのかも

「iPhone 16 Pro」は画面下Face ID採用でパンチホールが1つになるかも

Image:Sergey Peterman/Shutterstock.com

今年秋に発売と予想される「iPhone 15 Pro」(仮、以下同)は、現行モデルと同じくパンチホール(画面内に開けられた穴)が2つあるデザインになると見られている。一方で2024年の「iPhone 16 Pro」モデルは、「アンダーパネルFace ID」技術により、画面上のパンチホールが自撮りカメラ用の1つだけになるとの噂が報じられている。

韓国の電子業界情報誌The Elecによると、iPhone 16 Proラインアップでは画面の下にFace ID(顔認証)パーツを完全に隠す技術を採用するとのこと。アンダーパネルFace IDとは、ユーザー認証に必要なFace ID(の視界を確保する領域)が通常のディスプレイのように見える技術だと説明されている。

これによりiPhone 16 Proモデルでは、表示画面をオンにすると、Face ID用の穴は見えず、自撮りカメラ用のレンズ穴のみが見えるため、没入感が高まるという。またアンダーディスプレイ技術は現時点では未完成のため、iPhone 15 Pro世代では「パンチホール2つ」が継続するとのことだ。

昨年3月、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏が「iPhone 16には画面下Face IDがやって来る」とツイート。それにアップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も「私の予想も同じだ」と述べつつも、技術的な問題ではなくマーケティング目的だとつぶやいていた。つまり、iPhone 15世代でも実装はできるが、「パンチホール2つ」を2年続ける商業的な理由があるとほのめかしていたようだ。

ちなみにアンダーディスプレイカメラは、サムスンがGalaxy Z Fold4等で採用済みだ。もっともサムスン自らが「画質はほかのカメラよりも低くなる可能性がある」と認めていることもあり、アップルもしばらくは自撮りカメラに使いにくいのかもしれない。

またThe Elec報道は、iPhone 15シリーズの4モデル全てがDynamic Islandを搭載し、標準モデルにも拡大されるとの噂を裏付けてもいる。さらに将来的には、アンダーパネルカメラ(UPC)を順次採用し、自撮りカメラも画面下に隠すとのこと。このUPCとは「カメラ機能を使っていないときはレンズ穴が見えない」機能とされており、パンチホール全てがなくなる見通しが語られている。

これは、上記のYoung氏が昨年5月に提示したロードマップとも符合している。すなわち、「ノッチ(画面上部の切り欠き)をなくす」「アンダーディスプレイ技術の導入」といった新要素を、毎年Proと標準モデルに交互に導入するサイクルである。

すでに実装できる複数の新技術があったとしても、ある年の新型モデルにすべて導入してしまったのでは、翌年のモデルでセールスポイントがなくなりかねない。アップルも新要素を小出しにしつつ、標準モデルとProモデルとの差別化をしつつと、ペース配分に細心の注意を払っているようだ。

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