大型iMacと外付けディスプレイは共食いになりそうな
アップル、Pro Display XDRや大型iMac後継モデルをどうする?これまでの噂まとめ
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アップルの外付けディスプレイ製品「Pro Dispaly XDR」と「Studio Display」、および大型「iMac」の将来につき、著名ジャーナリストが簡単な展望を述べている。
Pro Displa XDRは2019年6月、Studio Displayは2022年3月に発売されてから数年が経ったが、後継モデルは出る気配がない。また大型iMacが「初期開発中」と噂されながらも、アップルは27インチiMacを作る予定はないと回答していた。
これら3製品につき、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が記事で述べていることや、これまでの噂についてまとめておこう。
Pro Display XDR2
今回の記事によると、高価なニッチ製品のPro Display XDR後継機は「アップルにとって優先事項が低い」という。現行モデルはLEDバックライト付きの32インチ、6K解像度、リフレッシュレート60Hz、最大輝度は1600ニト、Thunderbolt 3ポート、3つのUSB-Cポートを搭載。本体価格は72万8800円(税込)、ディスプレイスタンドだけで13万円近い。
かつてGurman氏は、Appleシリコン搭載のPro Display XDR後継モデルが開発中だと述べていたが、今なお進行しているかどうか不明だ。
ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は量子ドット採用の新モデルが2025年後半~2026年前半に登場すると予想していた。いずれにせよ高価になるには違いなく、発売を急ぐ可能性は低そうだ。
Studio Display 2
現在、Studio Display後継モデル(コードネームJ427)の試作機がテスト中であり、2026年までに発売予定とのこと。デザインも画面サイズも現行モデルとほぼ同じであり、今後のM5 MacBook Proシリーズのお供として販売しようと目論んでいるという。
現行のStudio Displayは27インチ画面、A13チップを搭載し、ビデオ通話時のセンターフレーム機能や空間オーディオ、Siri対応を実現している。「iOSデバイス用チップを搭載したスマートディスプレイ」や「ミニLEDバックライト搭載の27インチディスプレイ」といった噂の延長上にありそうだ。
大型iMac Pro
アップルがAppleシリコンへの移行の一環として27インチiMacの販売を終了してから、ほぼ3年が経過した。それ以降、24インチiMacがアップル唯一のオールインワン型PCであり、より大きなモデルは販売されていない。
最新記事でGurman氏は、アップルが「おそらくいずれは」「取り組むことになるだろう」と短くコメントしている。
上記の通り、アップルは「27インチのiMac」は否定している。が、それより大型のiMacについては言及していない。かつてGurman氏と著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、アップルが2024年後半~2025年発売に向けて32インチiMacを開発中だと述べていた。
アップルは大型iMacの代わりに、Mac mini/Mac StudioをStudio Displayと組み合わせるよう推奨していた。30インチ上の画面付きMacは、他の外付けディスプレイ製品と共食いになりかねないため、優先度を下げているのかもしれない。